「本気で痩せたいけどダイエットはしたくない」
「これまで通り、大好きなアイスクリームやケーキも食べたい」
こんな人は、ハードなスポーツをやるしかありません。
この記事を読めば、本気で痩せるためにボクシング※をやってみたくなります。
※ この記事では、プロボクサーが在籍するボクシングジムでのトレーニングを前提としていますので、スポーツクラブなどでのボクササイズは対象としません。
<自己紹介>
筆者本人(1960年生)
筋トレ歴17年 ボクシング歴11年
<筆者略歴>
1984年 東京大学工学部建築学科卒業後、ゼネコンに入社
1988年 インフラ企業に転職
2018年 子会社の不動産会社に転籍
2023年 退職
目次
ダイエットなしで本気で痩せるスポーツはボクシングが最強!5つの理由とは?
①筋トレ効果と有酸素運動効果で一石二鳥
ダイエットなしで本気で痩せるには、消費カロリーを本気で増やすしかありません。
そして、増やすべきは基礎代謝と活動代謝です(下記参照)。
消費カロリー=基礎代謝※1(約60%)+活動代謝※2(約30%)+食事誘導性熱産生※3(約10%)
※1 基礎代謝とは、体温の維持、細胞の修復など、生命維持のために必要な基本的な機能を維持するためのエネルギーを指します。基礎代謝を向上させるためには、筋力トレーニングなどにより筋肉量を増やすことが有効です。
※2 活動代謝とは、日常生活や運動などの活動によって消費されるエネルギーのことを指します。
※3 食事誘導性熱産生とは、食事を摂る際に消化、吸収、代謝を行うために体が必要とするエネルギー量を表しています。
基礎代謝を増やすには筋トレで筋肉量を増やすことが有効ですが、ボクシングでも十分筋肉を増やすことは可能です。
パンチを出すとき大胸筋に圧縮、広背筋に引っ張りが、パンチを引くときは逆に大胸筋に引っ張り、広背筋に圧縮の刺激が加わりますので、ボクシングをやってるだけで上半身の主だった筋肉はトレーニングできるからです。
下の画像は、元世界チャンピオン ギレルモ・リゴンドウの肥大化した広背筋です。
次に活動代謝ですが、ボクシングジムでのトレーニングはインターバルトレーニング※4なので大変効果的に代謝を増やすことができます。
※4 ボクシングジムでは、試合と同じ3分間動いて、試合の半分30秒休むのが一般的です。ジムに設置してあるインターバルタイマーに全員が合わせてトレーニングします。
インターバルトレーニングは、活動代謝を大きく向上させる以下の効果があります。
高カロリー消費:インターバルトレーニングは短時間で高強度の運動を行い、その後短い休憩を挟むことで、通常の有酸素運動より多くのカロリーを消費する。
アフターバーン効果:インターバルトレーニング後も、体が高い代謝を維持するため、運動後もカロリーが燃焼され続ける。
心肺機能の向上:インターバルトレーニングは心肺機能を向上させ、持久力が高まるため、より長時間高強度の運動が可能となる。
以上のように、ボクシングの筋トレ効果と有酸素運動効果で、基礎代謝と活動代謝を同時に、しかも効率的に増やすことが可能です。
プロボクサーはボディビルダーのような筋トレはやりません
ボクシングは体重制限のあるスポーツです。
ただでさえ減量がきついのに、筋肥大を目的としたような高重量での筋トレはやりません。
やるとすれば、軽いウエイトで筋力と持久力をつけます。
ちなみに、試合の前日計量でパスしてしまえば、飲み食いOKです。
一日で10キロも体重をもどす選手もいます。
②ストレス発散でコルチゾール分泌抑制
コルチゾールは、副腎皮質から分泌されるステロイドホルモンの一種で「ストレスホルモン」とも呼ばれ、ストレスを感じたときに分泌されます。
慢性的なストレスで過剰に分泌されるコルチゾールが、体重増加や体脂肪の蓄積、特に腹部のいわゆる「浮き輪肉」の蓄積を引き起こすことがあります。
これは、コルチゾールが血糖値を上昇させることでインスリンの分泌が増え、その結果として体が脂肪を蓄えやすくなるためです。
具体的には以下のようなメカニズムで影響を与えます
食欲増進: コルチゾールは食欲を増進させるホルモンの一つで、特に甘いものや高脂肪な食品への欲求が高まる。
脂肪蓄積: コルチゾールは脂肪を分解する一方で、体内に脂肪を蓄積する作用も持っており、特に内臓脂肪(腹部脂肪)が増えやすくなる。
筋肉分解: コルチゾールは筋肉を分解し、エネルギーとして利用するため、筋肉量の減少とともに基礎代謝が低下し、体脂肪が増えやすくなる。
慢性的なストレス対策として、ボクシングは大変効果的です。
サンドバックを嫌な上司だと思って思いっきりぶっ叩いてください。
③プロボクサーの気合を利用できる
プロボクサーでもA級ボクサー※5の練習の気合は半端ありません。
※5 A級ボクサーは、プロボクシングにおける最高ライセンスを持つボクサーで、8回戦以上の試合に出場できる資格を持ちます。
ジムの雰囲気もピリッとしますので、ダラダラ練習できる雰囲気はありません。
この気合を利用して思った以上に頑張れます。
できればA級ボクサーが在籍するボクシングジムを探してください。
どんな有名なボクサーが在籍するジムでも、安定経営のために一般人を受け入れています。
④対人練習でモチベーションが上がる
対人練習には、スパーリングとマスボクシングがります。
両方ともマウスピースとヘッドギアなど防具をつけて行いますが、違いはパンチを本当に当てるか当てないかです。
スパーリングは実際にパンチを当てますが、マスボクシングはパンチが届かない距離で試合を行います。
マスボクシングでは、バックステップなどパンチに対する反応やディフェンスに重点を置いた安全な対人練習です。※6
※6 これは原則論で、経験が浅い者どうしではついカッとなってスパーリングになってしまうことがよくあります。安全を期したい人は、上級者にお願いして相手になってもらってください。
スパーリングは危険なので経験を積まないとやらせてもらえませんが、マスボクシングは早い段階で経験できます。
サンドバックと違い対人練習は相手がいますので、途中でサボったりできないためかなり消耗します。
そのうちライバルもできてモチベーションが上がるので、練習をサボったりジムを辞めるようなことも避けられます。
⑤自己肯定感が得られる
ボクシングを始めると、自己肯定感が高まります。
以下のように、いくつかの理由はありますが、とにかくボクシングは理屈抜きで自信がつきます。
身体能力の向上:練習を通じて体力がついたり、ボクサーのようなカッコイイ身体を手に入れて自信がつく。
達成感:新しい技や技術を習得したり、対人練習で成果を上げたりすると大きな達成感を得られる。
メンタル面の強化:ボクシングは精神的な強さを養うのにも役立つ。
コミュニティ:同じ目標を持つ仲間たちとの交流は、サポートと連帯感をもたらして自己肯定感を向上させる。
まとめ
ダイエットなしで本気で痩せるスポーツはボクシングが最強!5つの理由とは?
①筋トレ効果と有酸素運動効果で一石二鳥
②ストレス発散でコルチゾール分泌抑制
③プロボクサーの気合を利用できる
④対人練習でモチベーションが上がる
⑤自己肯定感が得られる
本気で痩せたいなら、ボクシングを始めたからといって、食べる量を絶対に増やさないでください。
食べる量を増やさなければ、週3回のトレーニングで必ず効果は出ます。
痩せてきたら、様子を見ながら食べる量を調整してください。
参考: 【ボクシングの始め方】メリットと練習メニューを経験者が解説