ながら江雪の人生ノート

現役サラリーマンと定年シニアのお悩み解決

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定年後は自治会長をやった方がいい5つの理由とは?【経験者が解説】

自治会長を自ら進んで引き受ける奇特な人は、なかなかいないものです。

日本人は世界でも際立って世俗的、すなわち損得勘定で生きる国民であることが、世界価値観調査で示されている※1 ので当然のことかもしれません。


※1 参考:世界価値観調査から分かる日本人の本性とは?世界でも際立って世俗的?

 

でも、視点を少し変えれば、自治会長を引き受けることも決して「損」ではありません。

この記事を読めば、その少し変えた視点がわかります。
 

■この記事を読んで頂きたい人■
・間もなく定年を迎える方や、定年を迎えて間もない方
 
 
■この記事でわかること■
 ・定年後は自治会長をやった方がいい5つの理由とは?
 

退職後、自治会長を引き受けた筆者が、定年後は自治会長をやった方がいい5つの理由を解説します。

<自己紹介>

筆者本人(1960年生)
筋トレ歴17年 ボクシング歴11年

<筆者略歴>
1984年 東京大学工学部建築学科卒業後、ゼネコンに入社
1988年 インフラ企業に転職
2018年 子会社の不動産会社に転籍
2023年 退職

 

      

 目次

定年後は自治会長をやった方がいい5つの理由とは?

①暇つぶしになる

各種会合や町内のイベントなど自治会長が出席を求められる行事がそこそこの頻度であります。

定年後は予定表が空白よりは、何か予定が入っていた方が生活に張りができます。

特に定年退職したばかりのころは、何も予定がないと寂しいものです。

また、会員へ回覧板で何か周知するための資料や総会の資料作りなども程よい暇つぶしになります。

②肩書ができる

現役時代に、係長、課長、部長と「長」の肩書を持っていた人にとっては、「自治会長」という響きは悪くありません。

例え、なり手がいない役職でも、曲がりなりにも「長」ですから。

ただし、現役時代のように偉そうにするのは、バカにされるだけですから厳禁です。

自分が業績評価できる部下がいたころとは違います。

③社会とつながる

定年後の特に男性の社会的孤立は、社会問題化しています。

戦後の急速な都市化にともない、地縁がすたれて社縁※2 にとって代わられたためです。

 

※2 社縁とは、同じ職場で働く同僚や上司、部下などとのつながりです。しかし、定年と同時に社縁は切れて無縁になります。参考:地縁や血縁を敬遠して社縁にすがるサラリーマンの末路とは? 

 

地域住民のまとめ役になることで、新たな人間関係やネットワークを築くことができます。

相互扶助が必ずしも必要ではない今の時代※3 の自治会は薄い人間関係ですから、人付き合いが苦手な人でも問題ありません。

 

※3 資本主義経済は、お金と商品の経済システムです。このシステムに包摂された現代人はお金さえあればサービスを含めたあらゆる商品が手に入るため、ひとりで生きていけます。しかし、一方では孤立化が社会問題化しています。

 

 

 

④社会貢献でメンタルヘルス向上

社会貢献活動が、ストレス軽減や健康状態の向上に寄与することを示す研究はいくつかあります。

例えば、川久保惇氏(埼玉学園大学人間学部心理学科 准教授)と小口孝司氏(立教大学現代心理学部心理学科 教授)の研究によると、他者との交流が増えることで、主観的幸福感が向上し、ストレス反応としての抑うつ症状が減少することが示されています。

この研究は、インターネット調査を通じて日本各地から様々な年齢層の275人(女性109人、男性166人)を対象に行われました。

また、福島忍氏(目白大学人間学部人間福祉学科 准教授)による研究では、高齢者の社会貢献活動が生活の満足度を高めて、ウェルビーイング※4 や介護予防、生きがい創出に寄与することが示されています。

 

※4 ウェルビーイング(Well-being)とは、人々が身体的、精神的、社会的に健康で、幸福感や充実感を感じる状態を指します。

 

⑤現役時代の経験を活かせる

現役時代に不平不満をいいながらやっていたブルシット・ジョブの典型である会議の運営や資料作りの経験が、会社という不条理な共同体ではなく一般の共同体で活かせます。

無駄だったと思った人生の時間が意味ある時間に変わります。

しかも、現役時代には経験できなかった民主制の会議が体験できます。※5

 

※5 会社組織は独裁制(トップダウン)です。したがって、会議もある意味で楽でしたが、無意味でした。自治会は民主制(言いたい放題)なので結構めんどくさいことは事実ですが、無意味ではありません。

 

まとめ

定年後は自治会長をやった方がいい5つの理由とは?

①暇つぶしになる

②肩書ができる

③社会とつながる

④社会貢献でメンタルヘルス向上

⑤現役時代の経験を活かせる

参考:【自治会長のリアル】自治会長の選出方法と仕事とは?【経験者が解説】