引用:Cuenta Pendiente/Paty Cantu ft. Alejandro Sanz/SALSATION CHOREOGRAPHY BY SMT GRACE CASALINO
「がんばって踊ると、次の日は筋肉痛で体が痛い😞」
「疲れるので、ゆるく踊ってるけど、いまいちカッコ悪い」
「振付は覚えたけど、踊り方がインストラクターとどこか違う」
こんなお悩み解決します。
ダンスフィットネス歴17年の筆者が、ダンスフィットネスが疲れ知らずでカッコよく踊れる4つのコツを解説します。
<自己紹介>
筆者本人(1960年生)
筋トレ歴17年 ボクシング歴11年
<筆者略歴>
1984年 東京大学工学部建築学科卒業後、ゼネコンに入社
1988年 インフラ企業に転職
2018年 子会社の不動産会社に転籍
2023年 退職
目次
ダンスフィットネスが疲れ知らずでカッコよく踊れる4つのコツとは?
引用:同上
①脱力する
脱力は全ての基本となる身体操作であり、脱力できていないと残りの3つのコツは成立しません。
脱力できない原因の一つは、地球上で人間しかできない二足歩行です。
当たり前のように重力に逆らって二本足で立ったり歩いたりしていますが、実は正しく行うのが大変難しい動作なのです。
脱力して立ったり歩いたりするためには「骨で立つ」必要がありますが、どうしても筋肉で立ちがちです。
詳細は、日常生活で疲れない体の使い方|脱力した立ち方と歩き方のコツとは?をご覧ください。
②コーディネーションを使う
コーディネーションとは複数の筋肉を連動させて動かすことです。
例えば、下の画像のように体を連続的かつスムーズに動かし、波が流れるような動きを表現するテクニックが、サルセーションでよく使われます。
画像引用:With You - Salsation® Choreography by SET Addin
このウエーブと呼ばれる動きには、コーディネーションが非常に重要です。
分かりやすいのでウェーブをピックアップして解説しましたが、ダンスの全ての動きにコーディネーションを使わないと「キレのある動き」や「滑らかな動き」は表現できません。
③外力(重力、慣性力、遠心力)を使う
例えば腕を振り下ろしたり振り上げたり、キックする動作は、ダンスフィットネスでよくありますが、キレを出すには腕や足先の重さを感じることが大切です。※2
※2 例えば、金づちで釘を打つときのことを思い出してください。内力(筋肉)だけで金づちを振るうより、金づちの重さ(外力)を利用して振り下ろした方がうまく釘を打ち込むことができて、しかも疲れません。
その重さは、慣性力や遠心力と釣り合っている、すなわち慣性力や遠心力が利用できている証拠です。
また、急に姿勢を低くするような動作の場合、体の力を瞬時に抜いて自重(外力)を使えばよりシャープな動きになります。※3
※3 古武道で使う「抜重(ばつじゅう)」と同じ身体操作です。体の力を急に抜くことで、筋力を使わなくても地面反力(外力)が得られます。
④コーディネーションと外力を合成する
コーディネーションと外力を合成して、でんでん太鼓のように体幹から末端に動きを伝えます。
ムチの手元のわずかな動きが、先端でシャープで強い動きに増幅されるイメージです。
また、体幹からヒレに運動連鎖が起こる魚の泳ぎをイメージしてもいいでしょう。
ボクシングのパンチもでんでん太鼓のイメージです
「パンチを打つ」は、英語で「Throw a punch 」です。
パンチは腕を脱力させて、でんでん太鼓のように拳を「投げる」イメージで打ちます。
そうすることで、腕の重さや慣性力が利用できるので、パンチにキレが出てスタミナも温存できます。
例えとして少々過激ですが、肩のところで切断した腕を振り回したパンチと、筋力だけで押し出されたパンチでは、どちらが痛いと思いますか?
まとめ
ダンスフィットネスが疲れ知らずでカッコよく踊れる4つのコツとは?
①脱力する
②コーディネーション(複数の筋肉を連動)を使う
③外力(重力、慣性力、遠心力)を使う
④コーディネーションと外力を合成する
ダンスフィットネスには、音楽に合わせて楽しく踊ってストレスを解消したり、ダンスウエアにこだわって楽しんだり、仲間をつくっておしゃべりを楽しんだり、楽しみ方はいろいろあります。
その中に、今回ご紹介した、本格的な運動経験がない人にとっては難しい4つのコツに挑戦することも入れてはどうでしょうか?
この4つのコツは、スポーツ全般に通用する身体操作の基本です。