ヨガやダンスフィットネスでよくある片足バランスのコツは、一般的に次のように言われています。
・視線を固定する
・呼吸を深く、安定させる
・体幹を意識する
・リラックスする
確かにこれらも重要なコツですが、バランスを取って片足で立つための原理に関するコツが抜けています。
この記事では、ヨガやダンスフィットネスでよくある片足バランスに必要なバランス感覚を言語化して説明します。
片足で立つための原理を理解してから片足バランスが安定した筆者が、ヨガやダンスフィットネスでよくある片足バランスのコツを解説します。
<自己紹介>
筆者本人(1960年生)
筋トレ歴17年 ボクシング歴11年
<筆者略歴>
1984年 東京大学工学部建築学科卒業後、ゼネコンに入社
1988年 インフラ企業に転職
2018年 子会社の不動産会社に転籍
2023年 退職
目次
ヨガやダンスフィットネスでよくある片足バランスのコツとは?
ヨガやダンスフィットネスでよくある片足バランスのコツとは、体の重心と支点(足裏の圧中心点)を合わせることです。
これがずれるとバランスが崩れて立っていられません(下の画像参照)。
重心とは、Wikipediaでは次のように説明されています。
重心は、力学において、空間的広がりをもって質量が分布するような系において、その質量に対して他の物体から働く万有引力(重力)の合力の作用点であると定義される点のことである。
これでは何のことだかよく分からないので、下の『ミッション インポッシブル』の有名なワンシーンをご覧ください。
要するに、体の重心とは画像のように、ぶら下げた時に釣り合いのとれる一点です。
次に、重心の位置をイメージする方法を解説します。
もう一度、下の画像をご覧ください。
重心位置の目安 は、両ももの中心と鳩尾(みぞおち)を結んだ線の真ん中です。
体の動きによって重心の位置が変わっても、この方法でイメージできます( 実際は、3次元でイメージしてください)。
バランス感覚とは、重心位置をイメージして支点に合わせる※感覚なのです。
※ 「合わせる」と言っても、実際はユラユラと微妙に調整しながら重心と支点を合わせた状態をキープします。
さらに、一点だけ注意事項を付け加えます。
支点(圧中心点)は、脛骨(けいこつ)の真下にしてください(下図参照)。
踵(かかと)に近いイメージです。
この位置を支点にしないと「骨で立つ」ことができず「筋肉で立つ」ことになり、脱力できないためバランスを崩しやすくなります。
まとめ
ヨガやダンスフィットネスでよくある片足バランスのコツ、すなわちバランス感覚とは以下のように言語化できます。
・重心位置をイメージして支点に合わせる※
※ 「合わせる」と言っても、実際はユラユラと微妙に調整しながら重心と支点を合わせた状態をキープ
そして、重心と支点を合わせた状態で安定するためには、「脱力」が必須です。
「脱力」は、体重を支える脛骨(けいこつ)の真下に支点(圧中心点)を置くことで生まれます。
このようにすれば、「筋肉で立つ」必要がなく「骨で立つ」ことができます。
参考:日常生活で疲れない体の使い方|脱力した立ち方と歩き方のコツとは?