ながら江雪の人生ノート

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「中年の危機」克服は筋トレで肉体改造がベスト【経験者が解説】

1965年にカナダの精神分析学者 エリオット・ジャック(Elliott Jaques)によって初めて提唱された中年の危機(ミドルライフ・クライシス)という概念は、40~50代の中年期において経験される心理的・感情的な危機を指します。

具体的には、人生の折り返し地点に差しかかり、これまでの人生やキャリアについて疑問や不安を抱き、将来の展望を模索する状態を意味します。

また、臨床心理学者 河合隼雄は著書「中年危機」で、中年期を人生の大切な転機と捉え、この時期に自己と向き合うことの意義を強調しています。

この記事を読めば、筆者が経験した中年の危機(ミドルライフ・クライシス)の原因と対処法がわかります。

 

■この記事を読んで頂きたい人■
・大企業のミドル(中堅)社員

 

■この記事でわかること■
①筆者が経験した中年の危機(ミドルライフ・クライシス)の原因

②「中年の危機」克服は筋トレで肉体改造がベストな理由とは?
 
40代後半に中年の危機(ミドルライフ・クライシス)を経験した筆者が、「中年の危機」克服は筋トレで肉体改造がベストな理由を解説します。

<自己紹介>

筆者本人(1960年生)

「中年の危機」を契機に体づくりに励む
筋トレ歴17年 ボクシング歴11年

<筆者略歴>
1984年 東京大学工学部建築学科卒業後、ゼネコンに入社
1988年 インフラ企業に転職
2018年 子会社の不動産会社に転籍
2923年 退職

 

      

 目次

筆者が経験した中年の危機(ミドルライフ・クライシス)の原因

筆者自身が経験した中年の危機(ミドルライフ・クライシス)の原因を、以下にシェアします。

①出世競争からの離脱

②肉体のオジサン化

①出世競争からの離脱

これまでの業績を完全に無視した意に沿わない異動によって、大企業の出世は業績と関係ないことを思い知らされました。

大企業での出世は、上司への忖度を基盤として幹部たちからの評判(「いいね!」)を得ることで実現されるものなのです。

大企業という「共同体」は、客観的な評価はあり得ず、主観的な評価が支配する「腐った楽園(橘玲著 『バカが多いのには理由がある』より引用)」です。

出世競争を降りない限り、キャリアプランの主導だけでなく、個人のアイデンティティまでもが会社に支配されてしまいます。

参考:大企業の社内競争は客観的な成果や能力より評判が重要な理由とは?

②肉体のオジサン化

大企業という「共同体」の不条理な規範になじめず、ストレスで体重と体脂肪率が過去最高を記録しました。

その後知りましたが、腹回りのいわゆる「浮き輪肉」は、慢性的なストレスによって過剰分泌される抗ストレスホルモン「コルチゾール」が、原因の一つだそうです。

参考:浮き輪肉が落ちない根本原因と落とすために最も大切なこととは?

 


「中年の危機」克服は筋トレで肉体改造がベストな理由とは?

 

筆者の経験から言えば、中年の危機(ミドルライフ・クライシス)を克服するためには、肩書(出世)に代わる新たなアイデンティティ(自分らしさ)の確立が必要です。

そして、中年期に確立すべきアイデンティティ(自分らしさ)には、次の2点が備わっている必要があると筆者は考えます。

①他人の目から見てわかる客観性

②定年後も続く継続性

そして、この2点を満たすのが、「筋トレによる肉体改造」です。

以下補足します。

①他人の目から見てわかる客観性

前に触れたように、業績や能力は、主観的にどうにでも評価されてしまいます。

客観性のないアイデンティティでは、モヤモヤ感は収まりません。

見ればわかるアイデンティティなら他人も認めざるを得ません(表面上は無視する人もいますが)。

アイデンティティは、他人の目を気にすることなく、自分自身が納得できればそれでよいという考え方もありますが、筆者はそうは思いません。

アイデンティティは、あくまでも社会的なものなので、この世に自分一人しかいなければ必要ないでしょう。

こぼれ話

筆者は、「アイデンティティ=見た目の違い」だと考えます。

広辞苑によれば、アイデンティティとは以下です。

①ある人が一個の人格として時間的・空間的に一貫して存在している認識をもち、それが他者や共同体からも認められていること。

②ある人や組織がもっている、他者から区別される独自の性質や特徴。

一般的には、アイデンティティは内面にあると考えられがちですが、内面で人を簡単に区別することは実際不可能です。

そもそも、内面が他人と明確に区別できるほど異なっていれば、一般社会では適応できず、病院送りになるでしょう。

また、内面は行動や表現に現れるといいますが、そんなものはいくらでも演技できるというか、人間社会では演技の方が多いでしょう。

②定年後も続く継続性

肩書(地位)というアイデンティティは、定年を迎えれば消えてなくなります。

なぜなら、肩書(地位)とは、会社という「共同体」でのみ通用する「関係性※1 」だからです。

 

※1  「関係性」に対立する概念は「実体」です。例えば、くしゃくしゃの汚れた1万円札と新札の5千円札のどちらかを選ぶ場合、「関係性(=交換価値)」で選べば1万円札を、「実体(=紙質)」で選べば5千円札を選ぶことになります。「関係性」は「実体」と違って、ある特定の社会(共同体)でしか成立しませから、未開の島で原住民に捕まって札束を差し出しても無駄です。同じように、肩書は人格や体力などその人が本来持っている「生(なま)の人間力」(実体)とは全く関係ありません。

 

一方、筋トレで鍛えた肉体は「関係性」ではなく「実体」なので、定年後も当然継続します。

筋トレを始めると、身体が変わっていくことで自信が湧いてきて、ストレスも軽減されます。

「中年の危機」は、身体を鍛えながら、心も一緒に成長させる絶好のタイミングです。

参考:会社員の筋トレ|40代で始めるのがよい理由と筋肉を付ける3つのコツ

まとめ

筆者が経験した中年の危機(ミドルライフ・クライシス)の原因

①出世競争からの離脱

②肉体のオジサン化

「中年の危機」克服は筋トレで肉体改造がベストな理由とは?

①他人の目から見てわかる客観性

②定年後も続く継続性

定年後は、名刺にたよって生きるタテ社会ではありません。

「見た目」が名刺代わりになるヨコ社会です。

また、筋トレによって規則正しい生活が習慣化されれば、定年後のメリットは精神的な健康もふくめてより大きなものなるでしょう。