ながら江雪の人生ノート

現役サラリーマンと定年シニアのお悩み解決

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40代後半から65歳まで筋トレを続けて良かったことと悪かったこと

筋トレを始めたのは、たしか47歳のときでした。

きっかけは、週末のテニスに飽きてきたことから、妻の勧めでスポーツクラブ通いを始めたことです。

この年は、40歳から取組み始めた禁煙がようやく成功した年であり、父親が亡くなった年でもあります。

筋トレを始めたことは禁煙や父の他界とは直接関係ありませんが、無意識の中では何かしら繋がりがあるのかもしれません。

この記事では、65歳という節目の年に、これまでの筋トレ人生を振り返ります。

■この記事を読んで頂きたい人■
・筋トレに興味のあるサラリーマン

 

■この記事でわかること■
・40代後半から65歳まで筋トレを続けて良かったことと悪かったこと
 
筋トレ歴18年の筆者が、40代後半から65歳まで筋トレを続けて良かったことと悪かったことをお話します。

<自己紹介>

筆者本人(1960年生)

出世競争は早めに降りて体づくりに励む
筋トレ歴18年 ボクシング歴12年

<筆者略歴>
1984年 東京大学工学部建築学科卒業後、ゼネコンに入社
1988年 インフラ企業に転職
2018年 子会社の不動産会社に転籍
2923年 退職

 

      

 目次

40代後半から65歳まで筋トレを続けて良かったことと悪かったこと

40代後半から65歳まで筋トレを続けて良かったことと悪かったことを、現役時代と退職後に分けてお話しします。

なお、良かったことに関しては、基礎代謝アップによる内臓脂肪の減少や免疫力の強化など、体の健康に関する情報はいくらでも出回っているため、ここでは省略します。

現役時代

〇良かったこと

①会社でのストレスに対する耐性が身につく

筋トレをすると「セロトニン」や「エンドルフィン」といった幸福ホルモンが分泌されるからなのか、嫌な上司から受けるストレスにも楽に耐えられるようになりました。

逆に「コルチゾール(抗ストレスホルモン)」は減少する傾向があるので、「浮き輪肉」の予防に役立ちます。

「浮き輪肉」とは、浮き輪のように腰まわりに付いた脂肪のことで、ストレスによる慢性的なコルチゾールの過剰分泌が原因の一つとされています。

出世する人は常に誰かと競い合っているため、ストレスを溜め込みやすく、一見痩せているように見えても、実はお腹がぽっこりしていることがよくあります。

参考:浮き輪肉が落ちない根本原因と落とすために最も大切なこととは?

 

②会社の評価に左右されない自己肯定感が持てる

継続的に筋トレを続けて体型が改善し、マッチョな体を手に入れることで、自己肯定感は確実に向上します。

そして、マッチョな体には、上司の主観的な業績評価とは異なり、誰が見ても一目でわかる客観性があります。

筋トレによって自己肯定感を高めておけば、たとえ上司から不合理な評価を受けても、前向きに立ち直ることができます。

 

③部下からの信頼が厚くなる

マッチョな体型や良い姿勢といった見た目の説得力は、肩書きなどの社会的な説得力とは違い、感覚に直接響くものです。

また、筋トレを通じた体型の維持・改善は、「自分を律する力」、つまり自己管理能力の象徴であり、信頼や尊敬を集める要素となります。

さらに、ストレス耐性が高まることで、感情的にならず冷静に対応できるので、部下にとって「この人に相談すれば安心」と思える存在になれます。

肩書からは服従心は生まれても、信頼や尊敬は生まれません。

 

④くだらない飲み会を断る理由になる

筋トレオタクだと周囲に認識されていれば、トレーニングや食事管理を理由に飲み会を欠席しても納得してもらえるものです。

どうしても顔を出さなければならない飲み会でも、この理由で2次回は勘弁してもらえます。

 

✖悪かったこと

強いて言えば、マッチョだと上司やライバルからやっかみで煙たがられることがある点です。

出世しか能のない上司やライバルは、経営幹部からの無理難題への対応や、人の都合を無視した夜のお供などの滅私奉公によって、ストレスが溜まりまくっています。

そのストレスによるコルチゾール(前述の抗ストレスホルモン)の過剰分泌によって、彼らの腰まわりには浮き輪肉がたっぷりと付いてしまっています。

出世競争は早めに降りてマイペースで筋トレに励む筆者を、彼らがいまいましく思うのも無理はないでしょう。

見方を変えれば、出世しか能のない彼らに煙たがられるのは、”承認”(承認欲求の「承認」)されている証拠でもあるので、特に悪いことではありません。

こぼれ話

マイペースな人間がどれだけ成果を上げても、日本企業ではそれを正当に評価しないのが普通?

日本企業では、どれだけ成果を上げてもマイペースだと「人間性」を疑われることがあります。

一方で、動機が不純でも、滅私奉公をしていれば「人間性」が素晴らしいと評価される風潮があります。

 日本社会で評価を得るための「人間性」とは、日本特有の不可解な概念なのです。

 

 

退職後

筆者は、65歳の定年を待たずに2年早く退職しましたので、その2年間についてお話しします。

〇良かったこと

①筋トレによる生活費の節約

筋トレによる生活費の節約とは、次の2点です。

・生活習慣病の予防や免疫力の向上などの筋トレ効果が医療費の節約につながる

・筋肥大のための栄養管理が難しい外食を控えることで、結果的に節約につながる

1点目に関しては特に説明の必要がないと思いますので、2点目について詳しく解説します。

筋トレで筋肉を付けるには、トレーニングだけではなく、リカバリー(栄養補給と睡眠)が必要です。

特に、高タンパク質・低カロリーの食事は、トレーニングと同じくらい筋肥大にとって大切です。

また、タンパク質を多くとることによる腸内環境への悪影響※1 を抑制するには、食物繊維を多く摂る必要があります。

 

※1 特に動物性タンパク質を過剰に摂ると、消化しきれなかったアミノ酸が大腸に届いて、腸内細菌のうち日和見菌が毒素(フェノール化合物など)を作り出すことがあります。これが悪玉菌の増加につながり、腸内環境のバランスが崩れてしまいます。

 

筋トレによって食生活に意識が向くと、こういった栄養管理が困難な外食は控えるため、結果的に節約につながるというわけです。

参考:65歳の筋トレを支える高タンパク質・低カロリーの朝食メニューとは?

 

②筋トレによるテストステロン分泌の若返り効果

テストステロン(男性ホルモンの一種)は、筋肉の成長、脂肪燃焼、骨密度の維持、やる気や集中力の向上など、体と心の両方に影響するホルモンで、「若返りホルモン」とも呼ばれています。

特に高負荷の筋トレをすると、成長ホルモンも分泌されて、それがテストステロンの生成をさらに刺激するといわれています。

退職後は時間に余裕ができて筋トレにしっかり取り組めるようになったため、現役時代よりテストステロンが増えたように感じます。

また、筋トレによって分泌されるマイオネクチンという物質も細胞レベルで若返りを促す働きがあるという最近の研究も注目されています。

シニアのイケメンとは、顔立ちよりも肌の若々しさにあると感じています。

参考:筋トレ経験の長い人が若々しい3つの理由とは?

 

③筋トレによる退職後の居場所と仲間づくり

退職後は、筋トレのために通うスポーツクラブが、会社に代わる新しい居場所になりました。

いつも顔を合わせていれば、自然とあいさつや簡単な会話を楽しめる仲間もできます。

筆者は、筋トレのメニューを工夫して週四日スポーツクラブに通っています。

参考:筋トレ経験者が定年後さらにマッチョになるための暇のつぶし方とは?

 

✖悪かったこと

あえて挙げれば、浮き輪肉をつけた一部のオジサンたちにスポーツクラブで煙たがられる場合があることです。

全ての人と仲良くなる必要は無いので、受け流していればいいことです。

他人のやっかみや嫉妬は、これに限ったことではないので仕方ありません。

 

 

まとめ

40代後半から65歳まで筋トレを続けて良かったこととは?

【現役時代】

①会社でのストレスに対する耐性が身につく

②会社の評価に左右されない自己肯定感が持てる

③部下からの信頼が厚くなる

④くだらない飲み会を断る理由になる

 

【退職後】

①筋トレによる生活費の節約

・生活習慣病の予防や免疫力の向上などの筋トレ効果が医療費の節約につながる

・筋肥大のために栄養管理が難しい外食を控えることで、結果的に節約につながる

②筋トレによるテストステロン分泌の若返り効果

③筋トレによる退職後の居場所と仲間づくり

40代後半から65歳まで筋トレを続けて悪かったこととは?

・現役時代でも退職後でも、他人からやっかみや嫉妬を受けることがある点。

筋トレとは、自然(体)との対話です。

 

筋トレを通じて築く自然(体)との関係は、対人関係と違い、裏切られたり、だまされたり、気まぐれで変わることがありません。

 

現代人は対人関係(人間関係)の中だけに幸せを求めることで、不幸を招いているのです。

 

このような視点で筋トレを見直すことで、その効果の次元が大きく変わるでしょう。