ながら江雪の人生ノート

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20代転職の進め方|転職サイトとエージェント違いと利用上の注意点

よく知られている転職サイトやエージェントを運営する企業を含めた民間職業紹介事業所は、急激に増えています(下のグラフ参照)。

引用:有料職業紹介事業を開業するために必要な手続き|freee税理士検索

このグラフにデータはありませんが、その後さらに増えて2022年8月時点で、日本全国に29,000を超える民間職業紹介事業所があります。

このように仕事の紹介会社が乱立して業者間の競争が激しい状況では、転職サイトやエージェントが教えてくれない利用上の注意点を押さえて、転職活動を始めることが大切です。

■この記事を読んで頂きたい人■
・転職活動を始める20代のサラリーマンの方
 
 
■この記事でわかること■
①転職サイトとエージェントの違い

②転職サイト利用上の3つの注意点

③エージェント利用上の3つの注意点

 

20代での転職経験と不動産子会社でプロパーの中途採用経験がある筆者が、20代転職の進め方|転職サイトとエージェント違いと利用上の注意点について解説します。

<自己紹介>

筆者本人(1960年生 2023.11撮影)
筋トレ歴16年 ボクシング歴10年

<筆者略歴>
1984年 東京大学工学部建築学科卒業後、ゼネコンに入社
1988年 インフラ企業に転職
2018年 子会社の不動産会社に転籍
2023年 退職

 

      

 目次

転職サイトとエージェントの違い

企業は中途で採用する人材の量と質によって、転職サイトとエージェントを使いわけています。

例えば、営業職を大量に10人単位で採用したいときには転職サイトを、特殊な技能を持った人をピンポイントで採用したい場合はエージェント(人材紹介会社)を利用します。

したがって、特殊なスキルや経験を活かせるような自分がやりたい仕事が明確な場合は、転職サイトに加えてエージェントの利用もおすすめします。

ただし、年収が低かったり、職歴や学歴によってはエージェントに登録を断られることもあります(転職サイトは断りません)。

エージェントを使うメリットは以下の通りです。

①非公開の求人情報を提供してくれる

②自分に合った求人情報を絞り込んでくれる

③職務経歴書の作成をサポートして書類選考を通してくれる

④模擬面接など面接の準備をサポートしてくれる

転職サイト利用上の3つの注意点

①サイトに書いてある内容を鵜呑みにしない

転職サイトとは「広告」であるという認識が必要です。

転職サイトは企業から料金をとって企業の求人情報を掲載しているからです。

従って、企業の悪い情報は少なめですので、書いてある内容を鵜呑みにせず口コミサイトやIR情報など転職サイト以外でもいろいろ情報を自分なりに集めて確認する必要があります。

例えば、「Vorkers(ヴォーカーズ)」や「OpenWork(オープンワーク)」では、実際に働いている社員や元社員の生の声が共有されており、企業の評判や労働環境を調べる際に役立ちます。

②企業から送られてくるメッセージを鵜呑みにしない

転職サイトを使用する企業の中には、登録者に対して大量のメッセージを送るところもあります。

多くの企業から連絡があっても、必ずしもあなたの能力が高く評価されているわけではありません。

熱心なメッセージが真剣な関心の表れかどうかは、面接を受けてみないとわかりませんので、注意が必要です。

③中途の「エントリー」は新卒と違って「応募」と同じ

中途のエントリーは、新卒と違って「応募」ですから、エントリーしたら新卒の就活感覚で面接を無視してはいけません。

企業側は中途のエントリーがあった時点で、面接の準備をしますので、すっぽかされると無駄になってしまいます。

場合によっては、企業が独自にブラックリストをつくっていることもあります。

 

 

エージェント利用上の3つの注意点

①専門的なスキルや特殊なキャリアが特に無い一般的な20代は片面型のエージェント利用が現実的

転職エージェントには、片面型と両面型2つの違うスタイルがあります。

それぞれの特徴を説明します。

【片面型】

・転職者の担当者と企業の担当者がそれぞれ別々のスタイルで、大手の転職エージェントが採用しています

・このスタイルは分業型のため、多くの求人案件を提供でき、面談数も増やしやすい利点があります

・一方で、担当者間で情報が間接的に共有されるため、交渉には時間がかかることがあります

・主なエージェントは、リクルートエージェント、doda、マイナビエージェント、パソナキャリア、エン・エージェント

⇒「やりたいことがはっきりしないので、いろいろ案件を見てみたい」という方におすすめです

【両面型】

・一人のキャリアアドバイザーが転職者と企業の両方を担当するスタイルです

・このスタイルは一人で情報管理しているので、転職者と企業の間の情報伝達がスムーズで正確です

・情報が非常に濃いのが強みで、案件の数がそれほど多くないのが弱みです

・ハイクラスの転職エージェントで、管理職や技術・専門職の方々に特化した転職支援サービスを提供したり、外資系企業などに特化しています

・主なエージェントは、JACリクルートメントや外資系のヘイズ・ジャパンとロバート・ウォルターズ

・また、ほとんどの中小・個人エージェントも両面型です

⇒専門的なスキルや特殊なキャリアを持つサラリーマンにおすすめです

専門的なスキルや特殊なキャリアが特に無い一般的な20代の方は、片面型のエージェント利用が現実的です。

なお、転職サイトだけではなくエージェントも登録、利用は無料で、転職が決まっても成功報酬は必要ありません。

転職エージェントは、職業安定法上の有料職業紹介事業者であり、原則として「求職者からは手数料を徴収してはならない」とされています。

エージェントの収入源は企業から手数料だけです。

②20代は年収が低いので腕の良い担当者は付かない

優秀な担当者は、年収の高い人に付きます。

理由は、求人企業から受け取る成功報酬が転職者の年収の一部(30~35%)だからです。

また、一般的に年収の高い人は、それなりキャリアや専門的なスキルを持っているため、有能で経験豊かな担当者でないと相談相手にならないからです。

経験の浅い担当者は、自分が得意な業界を勧めたがるので要注意です。

③転職意志が明確でなければエージェントは本気にならない

今すぐ転職する気が無くても登録はできますが、エージェント担当者の成果にはならないので本気にはなってもらえません。

いろいろ案件を見るためには役立ちますが、それ以外はあまり意味は無いと考えた方がよいでしょう。

 

 

まとめ

転職サイトは、企業から料金をとって企業の求人情報を掲載している「広告」ですので以下の点に注意が必要です。

①サイトに書いてある内容を鵜呑みにしない

②企業から送られてくるメッセージを鵜呑みにしない

さらに、転職サイト利用上の注意点として、就活と違う点です。

③中途の「エントリー」は新卒と違って「応募」と同じ

また、エージェントは転職サイトと違って以下の利点があります。

①非公開の求人情報を提供してくれる

②自分に合った求人情報を絞り込んでくれる

③職務経歴書の作成をサポートして書類選考を通してくれる

④模擬面接など面接の準備をサポートしてくれる

ただし、20代の転職では以下の認識が必要です。

①専門的なスキルや特殊なキャリアが特に無い一般的な20代は片面型のエージェント利用が現実的

②20代は年収が低いので腕の良い担当者は付かない

③転職意志が明確でなければエージェントは本気にならない

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