ながら江雪の人生ノート

現役サラリーマンと定年シニアのお悩み解決

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何歳まで働いたらいいのか?70歳まで働くと後で後悔する理由とは?

「65歳定年でもうこれ以上働かなくても、それほど贅沢しなければ老後資金は心配ない」

「でも、会社辞めると毎日やることもないし、行くところも無い😞」

「やっぱり働くかな」

「でも、何歳まで働くんだろう?」

こんなお悩み解決します。

■この記事を読んで頂きたい人■
定年後は年金と貯金で生活できるため、70歳まで働く必要はないが、主に社会貢献や生きがいを求めて、あるいは健康寿命を延ばすために働きたいと考えている方
 
 
■この記事でわかること■
①調査結果から分かる働き続けたい理由とは?

②定年シニアがありつける仕事とは?

③70歳まで働くと後で後悔する理由とは?

④では何歳まで働いたらいいのか?

 

65歳定年まで2年残して退職した筆者が、何歳まで働いたらいいのか?70歳まで働くと後で後悔する理由について解説します。

<自己紹介>

筆者本人(1960年生 2023.11撮影)
筋トレ歴17年 ボクシング歴11年

<筆者略歴>
1984年 東京大学工学部建築学科卒業後、ゼネコンに入社
1988年 インフラ企業に転職
2018年 子会社の不動産会社に転籍
2023年 退職

 

      

 目次

調査結果から分かる働き続けたい理由とは?

~働く10,000人成長実態調査2023~シニア就業者の意識・行動の変化と活躍促進のヒント- パーソル総合研究所によると働き続けたい理由のトップ3は次の通りです。

1位:働くことで健康を維持したいから

2位:生活を維持するために収入が必要だから

3位:働かないと時間を持て余してしまうから

2位の「生活を維持するために収入が必要だから」については、もっともな理由ですが、1位と3位の理由についてはどうなんでしょうか?

以下、解説します。

定年シニアがありつける仕事とは?

定年シニアがありつける仕事といえば、深刻な人手不足のエッセンシャルワーク(介護職員、スーパーマーケットや飲食店の従業員、警備員、清掃員など)を始めとする末端労働ぐらいなものです。

エッセンシャルワーカーは、業務負荷が高いにもかかわらず、賃金や待遇が低い傾向にあるため、不人気で深刻な人手不足が続いています。

要するに、定年シニアの仕事と言えば、このように不人気で人手不足の末端労働しかないということです。

このような人手不足が顕著な状況下では「代わりの人材がいない」「休めない」など、従業員一人ひとりが業務過多になりやすい点が共通の課題となっており、とても「働くことで健康を維持したい」なんて悠長なことを言っている状況ではありません。

また、「働かないと時間を持て余してしまう」なんていう贅沢な理由では、すぐギブアップでしょう。

シルバー人材センターで見つかるような軽作業をアルバイトで週に何時間か行うぐらいが現実的です。

これは、大企業でそれなりのポジションにいた方も同じです。

 

 

70歳まで働くと後で後悔する理由とは?

それでも70歳まで働きたいという方は、上のグラフ(引用PPT - 移植医療:日本と世界の現況 )をご覧ください。

100から始まり、しばらくは平らなまま何も起きませんが、右に進むにつれて、徐々に「何か」が起こり始めます。

さらに右に行くと、急激に「何か」が起こり始めます。

そしてゼロに近づくにつれて、再び平らになり、あまり何も起きなくなります。

また、点線の方がやや早く「何か」が起こり始めます。

それでは、もう少し情報を加えた下のグラフをご覧ください。

引用:図表集 (fukuoka-edu.ac.jp)

1900年前後では、その「何か」は最初から急に起こり始めます。

急にその「何か」が起こった後、やがてその「何か」が徐々にしか起こらなくなります。

その後徐々にその「何か」はやや傾きを増しながらゼロに近づいていきます。

そのカーブは時代を経るに従って、最初の急激な傾きが消失し、ほとんど平坦な時期を経て、急激に起こるという先ほどのグラフに移行します。

すでにお気づきだと思いますが、これはいずれも生存曲線です。

生存曲線とは、同種の生物が時間の経過とともにどれだけ生き残っているかをグラフで表したもので、個体群の生存率を視覚的に示し、時間の経過に伴う生存数の変化を理解するために用いられます。

最初のグラフは、2010年度の日本人の男女別生存曲線で、縦軸は生存率、横軸は年齢です。

日本人は男女とも70歳を過ぎると急激に死んでいくことが分かります。

二つ目のグラフも生存曲線で、こちらは日本人男性のものを年代別にプロットしたものです。

1900年前後は、約20パーセントが生まれても直ぐに死んでいましたが、1955年ごろになると乳幼児期の死亡がほとんどなくなります。

その後1970年ごろになると、50歳を過ぎるまでほとんど死亡することがなくなり、50歳から70歳にかけて徐々に死亡者が増え、70歳を超えると急激に死亡が増えるという、現在とほぼ変わらないパターンとなっています。

そして、ここ30年は急激な死亡増加の時期がわずかずつ右へ移動しつつあることが分かります。

これは医療の進歩が影響していると推測できますが、いくら医療が進歩しても、残念ながら100歳になるとほとんどの人は死亡しているという点に、今のところ変化はありません。

したがって、少なくとも今生きている日本人は、男女とも70歳を過ぎると急激に死んでいくということが現実なのです。

さらに、健康寿命の観点から考えると、現実はもっと厳しくなります。

前置きが長くなりましたが、70歳まで働くと後で後悔する理由は以下です。

70歳まで働いても、その後健康で長く生きられる保証はない

参考文献:名郷直樹著『「健康第一」は間違っている』

こぼれ話

平均寿命の嘘

かつてイギリスの首相であったベンジャミン・ディズレーリは、「嘘には3種類ある。嘘、真っ赤な嘘、そして統計だ」と言ったそうです。

そして、統計の最も基本となるのが平均値です。

つまり、平均値はしばしば嘘をつくのです。

平均には「人並み」や「一般的」というイメージが付きまといますが、それは必ずしも正しいとは限りません。

単なる計算値でしかない平均寿命まで、あなたが生きられる保証は全くありません。

 

 

では何歳まで働いたらいいのか?

アリのままあの世に行きますか?それともキリギリスになって死にますか?

「定年後の3種の神器」さえ準備できれば、定年まで働く必要はありません。

「定年後の3種の神器」とは、以下の3つです。

①健康を維持できる生活習慣

②老後資金が心配にならない収支バランス

③毎日やる事と行く場所

「定年後の3種の神器」が準備でき次第、ササっと会社とオサラバです。

特に組織が嫌いな人は、なにも我慢して働く必要は全くありません。

【関連記事:組織が嫌いな人は早めの退職がよい5つの理由【経験者が解説】

筆者も65歳定年まで2年残して退職しました。

【関連記事:65歳定年まで2年残して退職した理由|大企業では65歳まで働く必要なし

以下「定年後の3種の神器」について補足します。

①健康を維持できる生活習慣

なにはともあれ、定年後に大切なのは健康です。

定年後に健康を維持できる手っ取り早い生活習慣は、総合型のスポーツクラブ通いです。

運動経験の無い方にとっては、定年後から通い始めるのはハードルが高いでしょう。

できれば50代から通い始めることをおすすめします。

【関連記事:運動経験の無い50代の運動習慣はスポーツクラブ通いがおすすめな理由

こぼれ話

【2023年】スポーツクラブ店舗数ランキング

1位 コナミスポーツクラブ138店舗
2位 ルネサンス108店舗
3位 ホリデイ95店舗
4位 セントラル94店舗
5位 ティップネス50店舗
 〃 アクトス50店舗

②老後資金が心配にならない収支バランス

老後資金は必要額をあれこれ考えるより、まずは年金の範囲内で暮らせるライフスタイルを身に付けることです。

年金の範囲内で暮らせるライフスタイルを身に付けるためには「脱・消費脳」が必要です。

これも、定年後からではなく50代から身に付けることをおすすめします。

③毎日やる事と行く場所

いわゆる定年後の「生きがい」です。

あまり大袈裟に考えると見つかりません。

毎日の暇つぶし程度に考えればいろいろ見つかるはずです。

詳しくは、【関連記事:【生きがいの見つけ方】定年後の生きがいは定年前に見つけるべき理由】をご覧ください。

 

 

まとめ

調査結果から分かる働き続けたい理由とは?

1位:働くことで健康を維持したいから

2位:生活を維持するために収入が必要だから

3位:働かないと時間を持て余してしまうから

定年シニアがありつける仕事とは?

・深刻な人手不足のエッセンシャルワーク(介護職員、スーパーマーケットや飲食店の従業員、警備員、清掃員など)のように不人気で人手不足の末端労働しかない

シルバー人材センターで見つかるような軽作業をアルバイトで週に何時間か行うぐらいが現実的

・以上は、大企業でそれなりのポジションにいた方も同じ

70歳まで働くと後で後悔する理由とは?

70歳まで働いても、その後健康で長く生きられる保証はない

では何歳まで働いたらいいのか?

以下の「定年後の3種の神器」が準備でき次第、ササっと会社とオサラバ

①健康を維持できる生活習慣

②老後資金が心配にならない収支バランス

③毎日やる事と行く場所

詳しくは、【関連記事:65歳定年まで働きたくない人は「定年後の3種の神器」を早めに準備!】をご覧ください。