ながら江雪の人生ノート

現役サラリーマンと定年シニアのお悩み解決

MENU

【20代での転職活動】転職すること以外の4つの目的とは?

「早すぎる転職」や「しない方がよい転職」を繰り返す人も中にはいますが、日本社会では「した方がよい転職」をせず、転職の機会を逃す人の方が多いのが現状です。

せっかく苦労して入ったのにもったいない気持ちは分かります。

でも「転職活動=転職」ではありません。

転職活動を通じて悩むことで、自分が大切にする価値観が分かります。

■この記事を読んで頂きたい人■
・今の職場に勤め続ける生活が本当に幸せなのか疑問をもつ、20代の大企業サラリーマン
 
 
■この記事でわかること■
・転職活動の転職すること以外の4つの目的とは?

 

20代での転職経験と不動産子会社でプロパーの中途採用経験がある筆者が、【20代での転職活動】転職すること以外の4つの目的について解説します。

<自己紹介>

筆者本人(1960年生 2023.11撮影)
筋トレ歴16年 ボクシング歴10年

<筆者略歴>
1984年 東京大学工学部建築学科卒業後、ゼネコンに入社
1988年 インフラ企業に転職
2018年 子会社の不動産会社に転籍
2023年 退職

 

      

 目次

20代での転職活動

いつまでたっても変わらない、旧態依然とした日本の教育システムのせいで、日本の若者は就職してみて初めて真剣に自分の人生について考え始めます。

そういう意味で20代での転職活動は、人生にとって大きな意味を持ちます。

ただし、転職活動は就活と違う点がいろいろあります。

詳細は20代転職活動の進め方|就活との違い|第二新卒が人気の理由と注意点をお読みください。

転職以外の4つの目的とは?

①会社という「共同体」から目を外に向けてみる

大企業は、以下の理由により閉鎖的なタコ壺「共同体」となっています。

1)冒険を好まない人事部によって社風に合った人材のみが採用されるため、社員の質が均一化している

2)さらに、離職率が低く中途採用の必要もないため、社員間の同質性が高まる

3)また、高い市場占有率や下請け搾取システムなど、恵まれた経営環境により他社との競争も少なく社員の意識が内に向かう

タコ壺「共同体」とは以下の特徴を持った居心地追求組織です。

1)組織の目標:居心地の追求

2)組織評価の尺度:結束力と仲間意識

3)理想の状態:公平性と安住性

4)個人評価の尺度:主観的評価による人気と人格
引用:堺屋太一著「組織の盛衰」

「共同体」には独自の規範(ルール)があり、同調圧力によりそれに従っていると知らず知らずのうちに染まり過ぎて、転職が出来なくなってしまいます。

ゆくゆく後悔しない為には、先ずは転職活動を通じて、タコ壺「共同体」の外にも目を向けてみることが重要です。

転職するかしないかは、転職サイトやエージェントに登録(両方とも無料)して、案件をいろいろ見て検討すればよいことです。

社会人としての経験があるので、就活時代とは違う視点で見ることができるでしょう。

なお、転職サイトやエージェントは個人情報の取り扱いを徹底しており、登録したことが会社にバレる心配はありません。

自分の価値観に合った仕事を見つけるためには、最初の一歩を踏み出すことが必要です。

■関連記事■

②自分の市場価値(キャリア×スキル)を診断する

転職サイトや業界レポートを利用して、同じ職種やスキルを持つ人たちの平均給与や求人状況を調べましょう。

これにより、あなたのおおよその市場価値が分かります。

さらに、市場の動向や求人情報に精通した転職エージェントに相談することで、あなたのスキルや経験に応じた適正な市場価値を把握することが可能です。

また、転職活動を通じて面接や選考プロセスを体験することで、自身のスキルや経験がどの程度評価されるかを具体的に知ることができます。

最終的な市場価値は、スキル、経験、業界、地域によって変わりますが、転職活動を通して自己の市場価値を見極めることができます。

 

 

③本当に転職する必要があるのか検証する

転職活動を始めると転職自体が目的化することがあるので要注意です。

結果的に、「しない方がよい転職」をしてしまうこともあります。

それを防ぐための思考方法を以下に示します。

縦軸は年収ややりがいなどの期待値で、横軸はその仕事の求人数のイメージです。

年収が高くてやりがいのある仕事は求人も少なく競争率が高くなり、年収ややりがいの少ない仕事は求人も多く競争率は低くなります。

転職活動の結果、転職候補先のレベルが現在の会社(勤務先)のレベルより低ければ「しない方がよい転職」です。

単に上司が嫌いなどの安易な理由での転職は危険です(上司か自分が必ずいつかは転勤しますので)。

一生の問題ですの冷静に判断しましょう。

④計画的に偶然の出会いをつくる

人生は偶然の連続であり、そして選択の連続です。

計画的な人生を生きようと思っても、いろんな要素が無限に絡み合う人間社会ではしょせん無理です。

筆者もこれまでの長い人生を振り返ると、全てが予測不可能な出来事や偶然の出会いがきっかけでした。

そこで必要となるのが、「計画的に偶然の出会いをつくる」ということです。

計画的に偶然をつくるとは、自分の人生の可能性を広げるために、意図的に偶然を引き寄せることを意味します。

そういう意味で20代での転職活動は大きな意味を持つことになります。

積極的に行動して偶然の出会いを増やすことで、人生の可能性を広げることができます。

ただし、人生を左右する選択には冷静な判断が必要となります。

まとめ

20代での転職活動の「転職すること以外の4つの目的」です。

①会社という「共同体」から目を外に向けてみる

②自分の市場価値(キャリア×スキル)を診断する

③本当に転職する必要があるのか検証する

④計画的に偶然の出会いをつくる

「転職活動=転職」ではありません。

転職活動を通じて悩むことで、自分が大切にする価値観が分かります。