「インスタグラムの『いいね!』が気になってしょうがい」
「会議中でも気になって、こっそり見ちゃう」
「テンション上がったり、下がったり、仕事に集中できない😞」
こんなお悩み解決します。
(注)企業のSNSマーケティング担当者は対象外です
②「いいね!」やフォローの数が少ない方がよい3つの理由
インスタグラムで2016年から1,434投稿(2025.1現在)してきた筆者が、「いいね」やフォロワー少ない方がよい3つの理由について解説します。
<筆者のブログ、SNS歴>
インスタグラム:2016年 ロックバランシング専門のインスタグラム開始
ブログ:2023年開設 1カ月半11記事で「googleアドセンス」審査に合格
X(旧ツイッター):2023年 ブログと同時に開始
<筆者略歴>
1984年 東京大学工学部建築学科卒業後、ゼネコンに入社
1988年 インフラ企業に転職
2018年 子会社の不動産会社に転籍
2023年 退職
目次
インスタグラムの弊害
インスタグラムの弊害については、引用文の通りです。
「いいね!」数やフォロワー数がユーザーの過度な射幸心をあおり、屈折した心理がいじめやヘイトなどの投稿やコメントを引き起こす、と指摘される。
英王立公衆衛生協会は、青少年らの心理に最も悪影響をおよぼすSNSはインスタグラムだとの調査結果を、2年も前に発表している。
引用記事:「いいね!」が消える? いじめや数競う心理 抑制へ - 日本経済新聞
2019年に、「いいね!」マークとその数を非表示とする実験を行いましたが、結局また表示されています。
おそらく「いいね!」廃止が、SNSの利用意欲を冷ましてしまうことが分かったのでしょう。
「いいね!」やフォロー少ない方がよい3つの理由
①そもそも他人の評価はあまり意味が無い
有名人に対する「いいね!」やフォローは別として、一般人の場合、「いいね!」をクリックするのは自分も「いいね!」が欲しいからであり、フォローするのはフォローバックしてもらいたいからです(例外もわずかにありますが)。
他人を評価することで何か自分にとってメリットがある場合のみ評価するのが人間の本性※1です。
※1 日本人は世界でも突出して「損得勘定」で行動するという調査結果もあります。参考:世界価値観調査から分かる日本人の本性とは?世界でも際立って世俗的?
こういった心理を専門的には「返報性の原理」と言います(以下の引用文参照)。
人は他人から何らかの施しを受けた場合に、お返しをしなければならないという感情を抱くが、こうした心理をいう。
この「返報性の原理」を利用し、小さな貸しで大きな見返りを得る商業上の手法が広く利用されている。
参考記事:返報性の原理 - Wikipedia
フォロー数とフォロワー数がほぼ同じ人、あるいはフォロー数の方が多い人は、「返報性の原理」によってフォロワーを集めた人です。
また、一般の人は少ないと思いますが、商売にインスタグラムを活用しているインフルエンサーや企業はの一部は、「いいね!」やフォロワーの購入※2が常態化しています。
これでは、まったく意味がありません。
※2 ある日突然フォロワー数が大幅に増えたので喜んでいたら、誰かが「推し」目的でフォロワーを購入していたという事例もあるそうです。参考記事:潜入取材!フォロワー3万人買ってみた|NHK NEWS WEB
②数が多ければ別の悩みに苦しむ
有っても無くても本質的な苦しみは変わらない、ということを仏教では「有無同然」といいます。
希望どおり数が増えれば、承認欲求が満たされモチベーションが上がります。
しかし同時に、もっと欲が出たり、数が減る心配が始まります。
「いいね!」やフォロワーの数に限らず、おカネ、人気など集まれば集まるほど、もっと欲が出たり、失うことのへの恐れが重圧になり苦しむことになります。
結局は、「有れば有るなりに、無いなら無いなりに苦しむ」と言うことです。
③フィロワーに媚びなくて済む
「いいね!」やフォロワーが増えると、期待に応えようという欲が出ます。
フォロワーが何を期待しているのか、常に先回りして考えるようになります。
こうなるともはや自分の人生ではなく、フォロワーの人生を生きることになります。
あれほどフォロワーが欲しかったのに、そうでない人の気楽さを羨ましく思うこともあるでしょう。
逆に、フォロワーが少なければ自由に投稿できます。
主義主張が変わっても問題ありません。
世の中は、無常であり、自分のこころも移ろいます。(一説には、ころころ変わるので「こころ」だそうです。)
まとめ
「いいね!」やフォロワー少ない方がよい3つの理由です。
①そもそも他人の評価には意味がない
②数が多ければ別の悩みに苦しむ
③フィロワーに媚びなくて済む
最近のリール動画などの内容はどんどん過激になっています。
そこまでして、Meta社(インスタグラムの親会社)につくす意味はあるのでしょうか?
インスタグラムのヘビーユーザーはMeta社に搾取される超低賃金労働者のようなもの
Meta社のインスタグラムでの主な収益源は広告収入です。
同社の2023年度総広告収入は約1,349億ドル(約19兆8,303億円)に達しました。
Meta社は、ユーザーが投稿するコンテンツや行動データを活用して広告を配信し、収益を得ています。
この仕組みを批判する声もあります。
たとえば、ユーザーが提供するコンテンツやデータが、Meta社の収益の一部を支えているにもかかわらず、ユーザー自身には直接的な報酬がない点を問題視する意見があります。
最近、インスタグラムのボーナスプログラム※3 が導入されましたが、その報酬は雀の涙です。
※3 ボーナスプログラムとは、クリエイターの活動を支援するためにInstagramが提供する収益化プログラムの一つです。日本では2023年7月より試験的に導入されています。ボーナスプログラムは招待制で、招待されたクリエイターのみ参加でき、フィード投稿の表示数やリール動画の再生回数によって報酬を得られる仕組みです。1再生あたり約0.03円~0.08円程度の報酬です。
インスタグラム自体が目的化すると、Meta社の罠にはまります。
参考:ブログを2年間やってみて分かったネット社会の2つのリアルとは?