「あいつ俺より年次低いのにもう課長か。」
「たいした業績上げないのに、なんで評価高いんだろう?」
「おもしろくないね😠」
こんなお悩み解決します。
※弱者が敵わない強者に対して内面に抱く、「憤り・怨恨・憎悪・非難・嫉妬」といった感情
②ルサンチマンを解消した後の会社での生き方
今年(2023年)40年間のサラリーマン人生を終え退職した筆者が、会社員の他人に対する嫉妬や妬みの解消方法について仏教の教えから解説します。
<自己紹介>
筆者本人(1960年生 2023.11撮影)
筋トレ歴16年 ボクシング歴10年
<筆者略歴>
1984年 東京大学工学部建築学科卒業後、ゼネコンに入社
1988年 インフラ企業に転職
2018年 子会社の不動産会社に転籍
2023年 退職
目次
妬みを解消する2つの悟り
①因縁果の法則
簡単に「自因自果」とも言い、すべての結果の原因は自分にあるというお釈迦様の教えです。
以下、解説します。
「因」は直接的な原因です。
例えばあなた自身の能力や業績など頑張りです。
「縁」は間接的な原因で、あなたを取り巻く環境です。
例えば会社の規範、業績評価の判定基準、評価する人の能力や性格などです。
「果」は結果です。
ですから、いくら頑張って成果を出しても「縁」が悪ければ、善い「果」は得られません。
ただし、縁を因だと間違えて、不幸の原因を他人や環境など、他に見出そうとしてはいけません。
縁も含めて「自因自果」です。
すべて自分が原因ですので人を妬んでも仕方ありません。
仏教では、運命は自由意志でいかようにも変えることができると説きます。
つまり仏教は、自由意志で悪い縁を遠ざけ、善い縁を近づけるよう努力する、努力主義の教えだといえます。
会社に見切りをつけて、転職したり事業をおこしたりする人もいます。
そこまでしなくても、会社は稼ぐ所と割り切り、趣味などで別の居場所をつくるなどして善い縁に近づく人もいます。
定年が近ければ早めの退職も検討の余地ありです。
②有無同然
有っても無くても本質的な苦しみは変わらない、ということを仏教では有無同然といいます。
希望どおり出世すれば、承認欲求が満たされモチベーションが上がります。
しかし同時に、期待に対する重圧も増してきます。
自分を承認(評価)してくれた権力者に対し、常に気を使います。
その権力者が何を考えているのか、常に先回りして考えるようになります。
これが忖度です。
こうなるともはや自分の人生ではなく、権力者(評価者)の人生を生きることになります。
あれほど出世したかったのに、そうでない人の気楽さを羨ましく思うこともあるでしょう。
出世(地位)に限らず、おカネ、名声、人気など集まれば集まるほど失うことのへの恐れが重圧になり、苦しむことになります。
結局は、承認されようがされまいが(有れば有るなりに、無いなら無いなりに)苦しむと言うことです。
参考文献:太田肇著:「承認欲求の呪縛」
妬み解消後の会社での生き方
妬みは解消したものの、会社の規範(例えば官僚的な社風)に適応できないことは変わりません。
ほとんどの人は、会社を辞めるほどの勇気や才能があるわけでもありません。
であれば、会社は生活費を稼ぐ場所だと割り切って、会社の規範とは別の自分の規範を自らつくることをおすすめします。
規範と言っても難しいものや、社会的に立派なものである必要はありません。
趣味やスポーツ、生活習慣などに関する目標を自ら設定し、その目標に向かっていきいきと生きられ、目標が達成された時に達成感が感じられるようなものであれば何でもよいのです。
まとめ
妬みを解消する2つの悟りとは?
✔①因縁果の法則
✔②有無同然
さらに会社などの組織の規範とは別に自分の規範をつくり、別のゲームを楽しみましょう。
出世コースに乗っていると思っている人も、いつ挫折するか分かりません。
いつでも会社の規範に基づくゲームとは違うゲームを始められるよう、準備しておいた方がよいでしょう。