ながら江雪の人生ノート

現役サラリーマンと定年シニアのお悩み解決

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自分らしく自由に生きるには自分の規範が必要な理由とは?


日本国憲法には自由に生きる権利が保証されています。

具体的には、憲法第13条において「個人の尊重」や「幸福追求権」が明記されています。

この条文は、すべての国民が幸福を追求する権利を持ち、そのために自由に生きる権利があることを示しています。

しかし、一方で自由に生きづらくなっていることも事実です。

以下、斎藤幸平他編『コモンの「自治」論』から引用します。

第二次安倍政権の時代に、世間を騒がせていた森友・加計学園問題について山崎氏(駒沢大学教授、政治学者)がゼミ生たちと議論したところ、安倍政権を肯定する意見がゼミ生のうち七割になったそうです。

「何政権であろうと、民主主義国家としてよくないのでは?」と山崎氏が水を向けると、学生たちはきょとんとして「そもそも、総理大臣に反対意見を言うのは、どうなのかな」と答えたといいます。

こんなエピソードを読むと、日本社会にはもはや自由に生きる権利は存在しないのではと感じてしまいます。

この記事を読めば、生きづらい日本社会で少しでも自由に生きるヒントが分かります。

■この記事を読んで頂きたい人■
・自分らしい人生を自由に送りたいと考えている方

 

■この記事でわかること■
①人間が自由に生きれない理由とは?

②自分らしく自由に生きるには自分の規範が必要な理由とは?

③筆者の6つの規範公開

④自由な社会とは?

 

40年間のサラリーマン人生のうち後半は自分の規範で自由に生きた筆者が、自分らしく自由に生きるには自分の規範が必要な理由について解説します。

<自己紹介>

筆者本人(1960年生)
筋トレ歴16年 ボクシング歴10年

<筆者略歴>
1984年 東京大学工学部建築学科卒業後、ゼネコンに入社
1988年 インフラ企業に転職
2018年 子会社の不動産会社に転籍
2023年 退職

 

      

 目次

人間が自由に生きれない理由とは?

 ドイツの社会心理学者エーリッヒ・フロムは1941年に発表した名著『自由からの逃走』で、ヒトラーに傾倒していくドイツ国民の心理状態を分析し、あの狂気を生んだ悲劇の根源が実は「自由」にあったことを看破しました。

「自由」であるということは、何者にも精神的に依存することなく、一人で生きていくということですが、反面、精神的支柱が失われてしまうと、人々の心の中には不安や孤独が生まれてきます。

「自由」は、人々の追い求める理想であると同時に、何か安定した精神的支柱を失ってしまうという二面性を持っているのです。

人間が自由に生きれない理由とは、以下です。

・人間は支配から逃れて求めた自由を得ても、その自由を今度は重荷と感じ、自由から逃れて、また新しい依存と従属を求めやすい性格を持っている

自由に生きるには自分の規範が必要な理由

自由から逃れて権威や権力の奴隷にならない為には、根無し草のような状態ではいけません。

自分の規範が必要です。

自分の規範とは、いってみれば「自分教」という宗教です

そして、規範は法に反しない限りにおいて恣意的(気ままで自分勝手)なものであるべきです。

ただし、自分の規範に従って生きるためには、嫌われる勇気も時には必要になります。

 

 

筆者の6つの規範を公開

①とにかく身体づくり

おカネや出世よりカッコイイ肉体が一番大切です。

醜い体には、なりたくありません。

②できるだけ病院へ行かない

生物の体内では、常に化学反応が起こっています。

薬を飲むと言うことは、そこに薬という化学物質をぶち込むことです。

その結果どんな化学反応が起こるかは、個体差もありますので本当のところよく分かっていないそうです。

しかも複数の薬を同時に服用した場合の化学反応は、さらに分からないのでギャンブルみたいなものです。

日本人は製薬会社と医者にだまされて薬漬けです。

その危ない薬漬けを避けるために病院へは行かず、人間の自然治癒力を信じて暮らしています。

人間ドックや健康診断は受けませんし、コロナのワクチンは一度も打っていません。

③食材は自然が味を付けた発酵食品をできるだけ摂る

味噌汁、納豆、ぬか漬け、ヨーグルトなど自然が味を付けたものをできるだけ摂るようにしています。

サプリメントなんてもってのほかです。

④付き合う対象は、人間50%、自然50%

ころころ気が変わる人間との付き合いの中だけに、喜びや楽しみを求めるのは大変危険です。

オーストリアの心理学者アドラーによるとヒトの悩みの100%が人間関係です。

喜びや楽しみの半分は自然の中に求めるようにしています。

⑤物神崇拝的価値には興味を持たない

難しい言葉を使いましたが、ようはブランドや肩書です。

ヒトはイメージに左右される動物です。

実体としては価値の無いもにまで価値を感じ、大金を投じたり、バカな政治家を信用したりします。

他人の目を気にしたり、他人と比較しなければ、物神崇拝的価値にだまされることはありません。

⑥おカネは、稼ぐことより使い方に知恵と工夫を投入する

上の⑤に関連した規範です。

商品の値段(交換価値)はまったく恣意的(勝手気ままで合理性がない)に決まっています。

商品の値段は、その商品の原価や製作にかかった労働時間などを積み上げて決まるわけではありません。

その商品の使用価値(実体としての価値)と交換価値(社会的な価値=値段)の関係は恣意的です。

ヤフオクでの値段の決まり方を見れば理解できます。

ですから、おカネは商品と交換して初めてその「富」が確定するのです。

言い方を変えれば、交換価値(お金の額)は同じでも、交換した実体(商品)の持つ「富」には違いがあるのです。

いくら知恵と工夫でおカネを稼いでも、くだらないモノを買っていては何の意味もありません。

自由な社会とは?

自由な社会とは、お互いの規範を侵害しあわない社会です。

同調圧力は、個々人の規範の侵害行為といえます。

また、日本の幸福度が低い要因の一つとして「他人への許容度の低さ」が指摘されています。

よく芸能人の不倫謝罪会見なんていう意味不明な儀式が、日本では行われますが、あれも個々人の規範の侵害行為です。

他人の不倫への妬みを道徳にすり替えて攻撃するという、少し手の込んだ規範への侵害行為です。

まとめ

人間が自由に生きれない理由とは?

オーストリアの心理学者エインリッヒ・フロム『自由からの逃走』によると、人間が自由に生きれない理由は以下です。

・人間は支配から逃れて求めた自由を得ても、その自由を今度は重荷と感じ、自由から逃れて、また新しい依存と従属を求めやすい性格を持っている

権力の奴隷にならず自由に生きるためには自分の規範が必要です。

そして、規範は法に反しない限りにおいて恣意的(気ままで自分勝手)なものであるべきです。

ただし、自分の規範に従って生きるためには、嫌われる勇気も時には必要になります。

自由な社会とは、お互いの規範を侵害しあわない社会です。