ながら江雪の人生ノート

現役サラリーマンと定年シニアのお悩み解決

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自由に生きることが嫌いな日本人【自分の規範で自由に生きよう】

「上司を本当はバカにしてるのに、従順に従ってしまう」

「同調圧力を批判しながら、それに屈してしまう」

「自民党はダメだと思ってても、下野させる勇気がない」

「どうしたらいいんだろう?😔」

こんなお悩み解決しまます。

■この記事を読んで頂きたい人■
・嫌だと思っても権威や権力に服従してしまう人

 

■この記事でわかること■
①自由に生きれない理由を看破した名著「自由からの逃走」の骨子

②自由に生きることが嫌いな日本人~3つの証拠


③自分の規範が必要な理由と筆者の6つの規範公開

④自由な社会とは?

 

会社の規範に抵抗しながら40年間のサラリーマン人生を終え、今年(2023年)定年退職した筆者が、自由に生きることが嫌いな日本人が自分の規範で自由に生きる方法について解説します。

<筆者略歴>
1984年 東京大学工学部建築学科卒業後、ゼネコンに入社
1988年 インフラ企業に転職
2018年 子会社の不動産会社に転籍
2023年 退職

 

      

 目次

フロム著「自由からの逃走」より

名著『自由からの逃走』は、ドイツの社会心理学者エーリッヒ・フロムが1941年に発表しました。

本書は、ヒトラーに傾倒していくドイツ国民の心理状態を分析し、あの狂気を生んだ悲劇の根源が、実は「自由」にあったことを看破しました。

「自由」であるということは、何者にも精神的に依存することなく、一人で生きていくということですが、反面、精神的支柱が失われてしまうと、人々の心の中には不安や孤独が生まれてきます。

「自由」は、人々の追い求める理想であると同時に、何か安定した精神的支柱を失ってしまうという二面性を持っているのです。

第一次世界大戦後のワイマール共和制によって自由が与えられ、このような心理的状態に陥ったドイツ国民、特に下層中産階級の人々がファシズムを支持し、その支配に進んで服従し、自ら進んで自身の「自由」を捨てたわけです。

フロムは、このようにナチズムを歓迎した下層中産階級の人々が、自由から逃走しやすい性格、自由の重荷から逃れて新しい依存と従属を求めやすい性格であるとし、これを「権威主義的性格」と名付けました。

この性格の持ち主は権威を好みます。

一方で「権威をたたえ、それに服従しようとする」と同時に、他方では「自ら権威であろうと願い、他のものを服従させたいとも願っている」。

つまり、自分より上のものには媚びへつらい、下のものには威張るような人間の性格です。

別の言い方をすれば、自己家畜化した人間です。

 

 

自由に生きることが嫌いな日本人~3つの不思議

第一次世界大戦後のワイマール共和制によって「自由」が与えられ、その「自由」の重みに耐えられず逃走したドイツの下層中産階級の人々と同じか、それ以上に「自由」が嫌いなのが日本人です。

その実例を3つあげます。

不思議1~「天皇万歳」から手のひら返しで「マッカーサー万歳」の不思議

1945年8月15日正午の「玉音放送」を境に、「国体護持」「天皇万歳」から急に手のひら返しの「民主主義万歳」「マッカーサー万歳」に何のためらいもなく180度転換しました。

権威、権力に進ん従順に従う国民性を表す、最も象徴的な出来事と言えます。

不思議2~ブラック企業でもホワイト企業でも社畜化するサラリーマンの不思議

終身雇用、年功序列からいまだにパラダイムシフトできない凋落国日本のサラリーマンは、世界で一番自由が嫌いなサラリーマンです。

選別主義」で選ばれた無能なジェネラリストに媚びへつらい、嫌だ嫌だと言いながら同調圧力に屈するのが大好きです。

社畜が飼われているのは、ブラック企業だけではありません。

ホワイト企業の社畜も実は相当数生息しています。

ブラック企業の社畜が畜産業の家畜なら、ホワイト企業の社畜は動物園の檻の中でブルシットジョブをさせられています。

どちらも自由が無い代わりに、飼い主から餌をもらえます。

不思議3~「美しい国」ではなく「凋落国」・日本を招いた自民党の一党独裁が続く不思議

安倍政権一党独裁の間に日本凋落のスピードが急激に増しました。

IMD(国際経営開発研究所)が2023年6月20日に発表した「世界競争力年鑑」では、日本の総合順位は世界35位と過去最低となっています。

日本以外の東アジアの国・地域では、台湾6位、香港7位、中国21位、韓国28位です。

安倍元首相が『「美しい国、日本」をつくる』なんて国民を欺くキャッチフレーズをのんきに言っているうちに、ネトウヨが「もうすぐ破綻する」とはしゃいでいる韓国にずいぶんと水をあけられてしまいました。

ちなみにIMDがランキングを公表し始めたのは1989年で、1992年まで4年間、日本は1位でした。

【世界競争力ランキング~日本順位の推移(2022年まで)】

一部の金持ちをより金持ちに、多数を占める貧しい人をより貧しくする政治システムを擁護する政権をいつまでも野放しにする国・日本は、「美しい国」というよりは「超不思議な国」です。

引用記事:IMD「世界競争力年鑑」2023年版からみる日本の競争力 総合順位は35位 過去最低を更新  | 三菱総合研究所(MRI)

自由には自分独自の規範が必要

権威や権力の奴隷にならない為には、根無し草のような状態ではいけません。

自分の規範が必要です。

自分の規範とは、いってみれば「自分教」という宗教です

そして、規範は法に反しない限りにおいて恣意的(気ままで自分勝手)なものであるべきです。

決して国家のパターナリズムの匂いのする道徳的なものである必要はありません。

 

 

筆者の6つの規範を公開

①とにかく身体づくり

おカネや出世よりカッコイイ肉体が一番大切です。

醜い体には、なりたくありません。

筆者本人(1960年生 2023.11撮影)
筋トレ歴16年 ボクシング歴10年
競技には出ませんので、増量期と減量期は設けません
スポーツクラブのスタジオプログラムでセンターを張ってます

②できるだけ病院へ行かない

生物の体内では、常に化学反応が起こっています。

薬を飲むと言うことは、そこに薬という化学物質をぶち込むことです。

その結果どんな化学反応が起こるかは、個体差もありますので本当のところよく分かっていないそうです。

しかも複数の薬を同時に服用した場合の化学反応は、さらに分からないのでギャンブルみたいなものです。

日本人は製薬会社と医者にだまされて薬漬けです。

その危ない薬漬けを避けるために病院へは行かず、人間の自然治癒力を信じて暮らしています。

人間ドックや健康診断は受けませんし、コロナのワクチンは一度も打っていません。

③食材は自然が味を付けた発酵食品をできるだけ摂る

味噌汁、納豆、ぬか漬け、ヨーグルトなど自然が味を付けたものをできるだけ摂るようにしています。

サプリメントなんてもってのほかです。

④付き合う対象は、人間50%、自然50%

ころころ気が変わる人間との付き合いの中だけに、喜びや楽しみを求めるのは大変危険です。

オーストリアの心理学者アドラーによるとヒトの悩みの100%が人間関係です。

喜びや楽しみの半分は自然の中に求めるようにしています。

⑤物神崇拝的価値には興味を持たない

難しい言葉を使いましたが、ようはブランドや肩書です。

ヒトはイメージに左右される動物です。

実体としては価値の無いもにまで価値を感じ、大金を投じたり、バカな政治家を信用したりします。

他人の目を気にしたり、他人と比較しなければ、物神崇拝的価値にだまされることはありません。

⑥おカネは、稼ぐことより使い方に知恵と工夫を投入する

上の⑤に関連した規範です。

商品の値段(交換価値)はまったく恣意的(勝手気ままで合理性がない)に決まっています。

商品の値段は、その商品の原価や製作にかかった労働時間などを積み上げて、自動的に決まるわけではありません。

その商品の使用価値(実体としての価値)と交換価値(社会的な価値=値段)の関係は恣意的です。

ヤフオクでの値段の決まり方が分かりやすいですね。

ですから、おカネは商品と交換して初めてその「富」が確定するのです。

言い方を変えれば、交換価値(お金の額)は同じでも、交換した実体(商品)の持つ「富」には違いがあるのです。

いくら知恵と工夫でおカネを稼いでも、くだらないモノを買っていては何の意味もありません。

 

 

自由な社会とは?

自由な社会とは、お互いの規範を侵害しあわない社会です。

同調圧力は、個々人の規範の侵害行為といえます。

また日本の幸福度が低い要因の一つとして「他人への許容度の低さ」が指摘されています。

よく芸能人の不倫謝罪会見なんていう意味不明な儀式が、日本では行われますが、あれも個々人の規範の侵害行為です。

他人の不倫への妬みを道徳にすり替えて攻撃するという、少し手の込んだ規範への侵害行為です。

まとめ

オーストリアの心理学者エインリッヒ・フロム『自由からの逃走』によると、人間は支配から逃れて求めた自由を得ても、その自由を今度は重荷と感じ、自由から逃れて、また新しい依存と従属を求めやすい性格を持っています。

どうも日本人は、フロムが分析したドイツ人より自由が嫌いな民族です。

その証拠は以下の通りです。

不思議1~「天皇万歳」から手のひら返しで「マッカーサー万歳」の不思議

不思議2~ブラック企業でもホワイト企業でも社畜化するサラリーマンの不思議

不思議3~「美しい国」ではなく「凋落国」日本を招いた自民党の一党独裁が続く不思議

権力の奴隷にならず自由に生きるためには自分の規範が必要です。

そして、規範は法に反しない限りにおいて恣意的(気ままで自分勝手)なものであるべきです。

筆者の規範を公開します。

①とにかく身体づくり

②できるだけ病院へ行かない

③食材は自然が味を付けた発酵食品をできるだけ摂る

④付き合う対象は、人間50%、自然50%

⑤物神崇拝的価値には興味を持たない

⑥おカネは、稼ぐことより使い方に知恵と工夫を投入する

自由な社会とは、お互いの規範を侵害しあわない社会です。