「アリの生き方って、本当にしあわせなのかなぁ?」
「みんな同じように勤勉に働いて、大した趣味や楽しみも無い」
「キリギリスの方がましかも」
「自分第一主義で、困ってる人見ても、見捨てるアリみたいな人、最近多いね😩」
「それにしても、今の日本生きづらいね~」
「どうしてなんだろう?」
こんな疑問にお答えします。
②幸福度が低い2つの理由
③幸福度を上げるには?
<筆者略歴>
1984年 東京大学工学部建築学科卒業後、ゼネコンに入社
1988年 インフラ企業に転職
2018年 子会社の不動産会社に転籍
2023年 退職
目次
日本の幸福度ランキング
国際的な研究組織「持続可能な開発ソリューション・ネットワーク」の「世界幸福度報告書」2023年版によりますと、国別の幸福度ランキングで日本の順位は137カ国中47位ですが、主要7カ国(G7)では最下位でした。
2012年からの日本の順位は、下のグラフの通りです。
引用記事:【世界幸福度ランキング】日本の幸福度 朝日新聞デジタル
幸福度を上げるには「アリ」からの脱却が必要
①幸福度が低い2つの原因
世界幸福度調査の調査項目は、以下の6項目です。
1.一人当たり国内総生産(GDP)
2.社会保障制度などの社会的支援
3.健康寿命
4.人生の選択の自由度
5.他者への寛容さ
6.国への信頼度
日本は調査6項目のうち、GDPや健康寿命は比較的高かったものの、「人生の選択の自由度」と「他者への寛容さ」が上位10カ国と比べ低いことがわかりました。
日本が世界と幸福度格差を埋めるためのポイントは、「人生の選択の自由度」と「他者への寛容さ」にあるといえます。
②「人生の選択の自由度」
「アリ」のように価値一元的な規範では自由度がありません。
この道徳的な規範は、国家の古いパターナリズムの匂いがします。
自分なりの人生の規範を持つ必要があります。
人生の規範は、国のパターナリズムが見え隠れする道徳的なものである必要はなく、むしろ恣意的(論理的な必然性がなく、気ままで自分勝手なさま)であるべきです。
そして、本来、個人の規範は、お互いに侵害すべきではありません。
日本では、同調圧力により侵害されることもあるため、嫌われる勇気も必要です。
【筆者の規範ご紹介】
①とにかく身体づくり(おカネや出世より健全な肉体が一番大切)
筆者本人(1960年生 2023.11撮影)
筋トレ歴16年 ボクシング歴10年
スポーツクラブのスタジオプログラムでは、センターを張ってます
②できるだけ病院へ行かない(人間ドックを受けない、薬は極力飲まない)
③食材は、自然が味を付けた発酵食品中心
④付き合う対象は、人間50%、自然50%
⑤物神崇拝的価値(肩書やブランドなど)には興味を持たない
⑥おカネは、稼ぐことより使い方に知恵と工夫を投入する
③「他者への寛容度」
日本のかつての道徳教育による「勤勉と相手に迷惑かけない精神」が働きすぎだけではなく、世の中を他人に不寛容な社会にしています。
「迷惑かけない精神」は「迷惑かける人は悪」という道徳を生み出すからです。
コロナ禍での「マスク警察」は典型例です。
長野市の子供の声がうるさいから児童公園廃止問題や、電車での赤ちゃんの泣き声さえも迷惑がる人も同類です。
この「道徳」は、「助けてあげる必要のある人」を「人に迷惑をかける人」に変えてしまいました。
「迷惑者(キリギリス)になりたくない」、「迷惑者(キリギリス)は悪」という考え方(道徳)が他者への寛容度がない社会をつくっていると言えます。
実は、「生きる意味」は、自分の中にはなく、他社とのかかわりの中にあります。
「他者への寛容」の中にこそ「生きる意味」があるのです。
詳しくは筆者の過去記事をお読みください。
☟
【不倫報道】マスコミの策に溺れる民衆
不倫に対する民衆の「嫉妬」を「道徳」にすり替えて批判を繰り返すマスコミ。
民衆の歓心を買うこの作戦にのって騒ぐ人々。
この構図の繰り返し。
どうでもいいじゃないですか、他人の不倫なんか(笑)
まとめ
2012年から始まった「世界幸福度調査」で、日本は毎年50位前後で推移しています。
これは、先進国の中では最低レベルです。
原因は、「人生の選択の自由度」と「他者への寛容さ」の低さです。
幸福度を上げるには、「アリ」から脱却し、自分独自の規範で生きることにより「人生の自由度」を上げ、「他者への寛容さ」の中に「生きる意味」を見い出す必要があります。