「週末やる事無くてゴロゴロしてるだけ」
「人間関係は疲れるから、自然の中で一人で楽しみたい」
「道具がいらなくて、おカネのかからないアートは何かない?」
こんなお悩み解決します。
②ロックバランシングの価値ある作品とは?
③ロックバランシングの7つのメリット
約1000の作品(数えたことがないので正確な数は分かりません)を制作(2023.12現在)してきた日本ロックバランシング界の第一人者が、【趣味のアート】ロックバランシングの魅力とメリットについて解説します。
(付記)作品のすばらしさを筆者のインスタグラムで是非お確かめください
☟
nagara_kousetsu(@nagara_kousetsu) • Instagram写真と動画
日本で筆者よりスゴイ作品を制作しているロックバランサーがいたら教えてください。
まずいないと思います(笑)
造形としての美しさだけでなく、色も含めた芸術性のある筆者の作品群は、日本においては秀逸です。
※この記事で使用している画像は全て筆者の作品です。
<自己紹介>
筆者本人(1960年生 2023.11撮影)
筋トレ歴16年 ボクシング歴10年
<筆者のロックバランシング歴>
2016年 ロックバランシング及びロックバランシング専門のインスタグラム開始
・インスタグラムに1000を超える投稿
・作品の質の高さ、石の積み上げ技術において日本の第一人者
<筆者略歴>
1984年 東京大学工学部建築学科卒業後、ゼネコンに入社
1988年 インフラ企業に転職
2018年 子会社の不動産会社に転籍
2023年 退職
<資格>
一級建築士(管理建築士)
目次
ロックバランシングとは?
ロックバランシングとは、自然に転がっている適当な石を利用してアート作品を制作する遊びです。
石にかかる重力を巧みに利用して石を積み上げます。
賽(さい)の河原の石積みのように石を寝かせて安定感抜群に積むのではなく、むしろ石を立てて不安定感満載で積むイメージです。
つまり重力に対する挑戦ともいえます。
また、ロックバランシングの作品は必ず自然と崩れるので、周辺環境は元にもどります(その場を去る時は安全のため作品を崩してください)。
つまりロックバランシングは、地球にやさしいSDG's*1な遊びです。
質の高い作品の特徴
超絶技巧を必要とする質の高い作品の特徴は以下の4点です。
①最上部の石が一番大きい
最上部の石は大きければ大きいほど、重力への挑戦度が増し、サプライズな作品になります。
②石と石の接点が小さい
石と石との接点は小さければ小さいほど、これも重力への挑戦度が増し、サプライズな作品になります。
③すべての石でバランスを取っている
最上部の石の重さで全体のバランスが完成します。
最上部の石が風で落ちれば、すべてがバラバラに崩れます。
積み木崩しのように一部残ってしまう作品は良い作品とは言えません。
④積み方に動きがある
石と石の接点が垂直に一直線ではなく、左右にずれて動きがある作品の方が観賞価値があります。
⑤風の影響を受ける屋外で制作されている
ロックバランシングにとって風は大敵で、たった風速2mでも崩れることがあります。
また良い作品ほど風で崩れやすので、屋外で制作した作品には価値があります。
風の影響が無い室内の作品は、自然との一体感がないという点でも邪道です。
なぜ石が立つのか?
決して手品ではありません。
重力の接着剤で立つのです。
ただし、微妙な凹凸や窪みを利用しています。
微妙なバランスを指先で感じ取り、全体のバランスがとれるよう最上部の石の傾きを調整します。
これだけの作品を制作するには、究極の集中力で瞑想状態になり、石と体が一体化する感覚が必要です。
だれか傍にいたら、それだけで気が散って石は立ちません。
現役時代、作品の制作中に嫌な上司を少しでも思い出したら、その瞬間で石は崩れました。
現在は退職してストレスフリーですので、石もよく立ちます(笑)。
作品が崩れる貴重な動画がご覧になれます。
☟
nagara_kousetsu(@nagara_kousetsu) • Instagram写真と動画
ノーギャラではテレビに出ません
東海地区の複数のテレビ局やNHK、変わった所では銀座松屋(百貨店)の広告受託会社からオファーがありましたが、すべて断りしました。
理由は、ノーギャラだからです。
これだけの芸術作品をタダで提供するのはごめんです。
「テレビに出してやるから出ないか?」なんて冗談じゃありません。
ネタに困ったプロデューサーやディレクターがときどき話を持ち掛けますが、筆者は自分を安売りしません。
ロックバランシングの7つのメリット
①おカネがかからない
当然ですがおカネが一切かかりません。
夢中になると、かなり長い時間遊べますので超コスパのよい遊びです。
ただし、近くに川原が無い方は交通費はかかりますね。
②瞑想状態になれる
瞑想状態になれるというよりは、先ほども書きましたが、瞑想状態にならないと超微妙なバランスを感じとることができません。
指先にほんのわずかに感じる石の傾きが、ピタっと無くなった時、奇跡のアートが完成します。
その瞬間のエクスタシーは、言葉では表せません。
ただし、結構長い時間、同じ姿勢を崩せないので、完成した時はだいたい足がしびれています。
③美的センスが磨かれる
ただ超絶技巧で石を積めばよいということだけでは美しい作品はできません。
全体のフォルムに変化を付け、ある種のリズム感や動きが感じられる作品を制作するためには、アドリブ的な美的センスが必要です。
ロックバランシングを通じてこういったセンスを磨くことができます。
④体幹など筋力が鍛えられる
これだけ大きな石を最上部に乗せるにはそれなりの腕力がいります。
また最上部以外の石は、反対の手で支えていますが、少しでも動けば崩れます。
知らず知らずのうちに、腕力と体幹が鍛えられる筋トレ・アートです。
⑤指先を使うのでボケ防止になる
手は「第二の脳」といわれます。
理由は、手は体全体から見れば小さなものですが、指などから得た情報処理をつかさどる脳の範囲はかなり広いためです。
つまり指を使うと脳の広範囲を刺激し、活性化できるということです。
指先に神経を集中させるロックバランシングは、脳の活性化に効果があります。
⑥作品の置き場に困らない
アートの制作を趣味にすると困るのは作品の置き場です。
さすがに苦労して制作した作品を廃棄するわけにもいかず、どんどんたまっていきます。
その点、ロックバランシングは持ち運べる作品ではないので、心配はいりません。
全ての作品はデジタルで残すしかありません。
⑦副次的な趣味が広がる
ロックバランシングを通じて写真の腕もあがります。
せっかくの作品はスマホではなく、やはり一眼レフで撮りたいものです。
また、朝日や夕日をバックに写真を撮ることで、今まであまり気に留めなかった自然の美しさに気づきます。
まとめ
✔ロックバランシングよい作品のポイントです。
①最上部の石が一番大きい
②石と石の接点が小さい
③すべての石でバランスを取っている
④積み方に動きがある
⑤風の影響を受ける屋外で制作されている
✔ロックバランシング7つのメリットです。
①おカネがかからない
②瞑想状態になれる
③美的センスが磨かれる
④体幹など筋力が鍛えられる
⑤指先を使うのでボケ防止になる
⑥作品の置き場に困らない
⑦副次的な趣味が広がる
*1:SDGsとは「持続可能な開発目標」。簡単に言うと「世界中にある環境問題・差別・貧困・人権問題といった課題を、世界のみんなで2030年までに解決していこう」という計画・目標のこと。