「定年退職でぶらぶらしてるけど、何か認知症対策しなくて大丈夫だろうか?」
「脳トレが流行ってるけど、何かやろうかな。」
「脳トレもなんだか面倒だな。」
こんなお悩み解決します。
②ボケ予防の実例
定年退職(2023年)前からボケ防止に取組んできた筆者が、認知症予防について解説します。
<自己紹介>
筆者本人(2023.11撮影)
筋トレ歴16年 増量期と減量期は設けていません
筋トレ歴:16年(63歳 1960年生)
その他の運動習慣遍歴
・スポーツジム:筋トレ、ダンスなど
・卓球:地元のサークルで活動
・その他、ボクシング10年、SUP6年 など
<筆者略歴>
1984年 東京大学工学部建築学科卒業後、ゼネコンに入社
1988年 インフラ企業に転職
2023年 不動産会社でサラリーマン人生を終える
目次
認知症患者数の現状と将来予測
①認知症は何人に1人?(65歳以上)
令和元年の厚生労働省老健局「認知症施策の総合的な推進について」によると、日本の65歳以上の高齢者のうち認知症の方は2020年の段階で約602万人に達しているとされます。
これは65歳以上の人口の約6人に1人の割合です。
また、首相官邸ホームページによると団塊の世代が全員75歳以上になる2025年、認知症患者は、675(19.0%)~730(20.6%)万人と予測されています。
これは65歳以上の人口の約5人に1人の割合です。
引用元:認知症年齢別有病率の推移等についてー首相官邸ホームページ
②年齢別ではどうなの?
70歳から急激に認知症有病率が高まります。
また、3年以内に60%の人が発症すると言われている軽度の認知障害MCIを含めて考えると、実質的には65歳から認知症有病率は高まると考えた方がよさそうです。
引用元:認知症年齢別有病率の推移等についてー首相官邸ホームページ
12の認知症発症リスク
①「ランセット委員会」の報告書から
世界5大医学誌の一つとされる、医学界では権威のある論文誌「ランセット誌」が2020年「12の認知症発症リスク」を発表しました。
「不明なリスク」60%を除いた40%のリスク要因を明らかにしました。
引用元:「認知症の発症リスク」を4割減らせる12の要因 | 東洋経済オンライン
②リスク要因を減らすには
若年期の「教育歴」を除く11のリスク要因を分類しました。
【コミュニケーション関連】
・難聴(8%)
・社会的孤立(4%)
【生活・運動習慣関連】
・喫煙(5%)
・高血圧(2%)
・運動不足(2%)
・肥満(1%)
・糖尿病(1%)
・過剰飲酒(1%)
【その他】
・抑うつ(4%)
・頭部外傷(3%)
・大気汚染(2%)
以上を見ますと、コミュニケーション、知的活動、運動、生活習慣を意識することでかなりのリスク要因は減らせます。
さらに【その他】に分類した「抑うつ」も、社会とのつながりや運動、生活習慣と深い関係があることから前述の4つを意識すればほとんどのリスクを取り除けます。
なお、「難聴」が最も高いリスク要因としてあげられていますが、これは耳が遠くなって円滑なコミュニケーションが難しくなるからです。
人との会話ができないと脳への入力情報が少なくなり、刺激が乏しくなって脳の老化を早めてしまいます。
筆者のボケ予防公開
①コミュニケーション+運動
a)リトモス(ダンス)
リトモスとは、スポーツクラブのダンスのスタジオレッスンです。
ラテン、ジャズ、ディスコ、ヒップホップ、レゲトン、フラメンコ、エアロダンスなど60分で11曲踊ります。
体より頭がつかれます。
これはいいボケ防止になります。
しかも平日ですのでほとんどご婦人方です。
ご婦人方(異性)とのコミュニケーションも楽しめます。
男性は一割もいませんが、歳ですのでもう恥ずかしくありません。
踊ったもん勝ちです。
70代80代の方もいらっしゃいます。
後の方で踊ってるので、ターン(回転)を忘れると、みんながこっちを見ることになります。
これだけは要注意ですね!
b)卓球
卓球も体力というより頭を使います。
ダブルス中心で練習していますので、相方とのコミュニケーションも必要です。
80代でやられている人はざらにいますが、誰かがボケたという話は全く聞きません。
筆者が定年後に加入した地元の2つの卓球サークルはこんな感じです。
常連メンバーは8人で50~80歳代。会費月500円。週1回19:30~21:30。場所は地元の中学校体育館(エアコン完備)。
全く屈託なく楽しんでいます。
②コミュニケーション+知的活動
a)ブログ運営(執筆活動)
記事を読んで頂くに値する、質の高いものにするにはどうすればいいか?
また、ネタも次々に考え出さなければなりません。
これはまさに知的活動とコミュニケーションをミックさせたボケ対策です。
いくら内容が知的でも読者に受け入れられなければ、独りよがりの記事です。
自慢話で恐縮ですが、筆者は1カ月半11記事でGoogleアドセンスの審査*1に合格しました。
一応、最低限のハードルはクリアしました。
b)SNS(X、インスタグラム)
X(旧ツイッター)もインスタグラムも広く浅く社会とつながるツールです。
こちらからの情発信だけではなく世界中から情報を得ることもできます。
ブログ同様ネタ探しで頭を使います。
ネタは自分の趣味を活用することにより、趣味との相乗効果が生まれます。
③生活習慣
生活習慣は体内時計による生活のリズムがポイントです。
体内時計に誘導された食事と睡眠が全てのベースになります。
まとめ
この記事の要点をまとめます。
✔団塊の世代が全員75歳以上となる2025年、認知症患者は、65歳以上の人口の約5人に1人の割合と予測されています。
✔3年以内に60%の人が発症すると言われている軽度の認知障害MCIを含めて考えると、実質的には65歳から認知症有病率は高まると考えた方がよさそうです。
✔コミュニケーション、知的活動、運動、生活習慣を意識することでリスク要因は減らせます。
✔筆者のボケ対策
①コミュニケーション+運動
リトモス(ダンス)、卓球
②コミュニケーション+知的活動
ブログ運営、X、インスタグラム
※引用文献:和田秀樹著「ぼけの壁」
*1:Googleアドセンス審査とは、 Googleが「広告を載せるのにふさわしいWebサイトかどうか?」を審査をすることです。