ながら江雪の人生ノート

現役サラリーマンと定年シニアのお悩み解決

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定年前から始める賢いお金の使い方|脱・消費脳で定年後の不安を解消!

「ついつい高級車、衝動買いしちゃった」

「前の車3年しか乗ってなかったけど輸入車だったから下取りイマイチ😩」

「またすぐ飽きなきゃいいんだけど」

「こんなことやってて、定年迎えて年金生活に入ったら大丈夫だろうか😞?」

こんなお悩み解決します。

■この記事を読んで頂きたい人■
・大企業などにお勤めの比較的めぐまれたサラリーマンで、10年以内に定年を迎える方

 

■この記事でわかること■
①消費脳とは?

②消費脳になってしまう理由とは?

③消費脳を脱するための2つのコツ

④定年前から脱・消費脳が必要な理由
 

40年間のサラリーマン人生を終え今年(2023年)退職した筆者が、脱・消費脳で定年後の不安を解消!定年前から始める賢いお金の使い方について解説します。

<自己紹介>

筆者本人(1960年生 2023.11撮影)
筋トレ歴16年 ボクシング歴10年

<筆者略歴>
1984年 東京大学工学部建築学科卒業後、ゼネコンに入社
1988年 インフラ企業に転職
2018年 子会社の不動産会社に転籍
2023年 退職

 

      

 目次

消費脳とは?

消費脳とは、「消費(浪費)=幸せ」という脳神経回路が強固に出来上がってしまっている脳(思考の癖)のことです。

この思考の癖で得た幸福感は長続きしないので、麻薬の禁断症状のように次から次へと商品やサービスを購入してしまいます。

車好きが次から次へと車を買い替えたり、グルメな人が話題の店を食べ歩くのも消費脳のなせる業です。

こんな極端な例ではなくても、会社のストレスなどを解消するために、「自分へのご褒美」と称して高価なモノを買ってしばらくすると飽きてしまうのも消費脳のせいです。

消費脳を量産する資本主義

①増え続ける広告と消費脳

消費脳を量産する社会システム=「資本主義」に我々はどっぷりつかって生きています。

この社会システムは、次々と商品と貨幣を交換させ、商品をどんどん消費させなければ立ち行かなくなります。

そのためには広告を使って、本当は必要のない商品もどんどん需要を喚起させることが必要です。

電通が2023年2月24日に発表した「日本の広告費」によると以下の様に広告費は堅調であり、特にインターネット広告費は高い伸び(対前年比114.3%)を示しています。

「2022年 日本の広告費」

● 日本の総広告費は、過去最高の7兆1,021億円(前年比104.4%)に

● 好調な「インターネット広告」は、3兆円を超え広告市場全体の成長を後押し

● 「テレビメディア関連動画広告」が、前年比140.6%の高い伸び

引用:2022年 日本の広告費 - News(ニュース) - 電通ウェブサイト (dentsu.co.jp)

従来の四大マスメディア(テレビ、新聞、雑誌、ラジオ)の膨大な広告に加え、インターネット広告もどんどん増えています。

日本を始め、ほとんどの先進国では人口増の期待は無く、内需は減る一方ですから、資本主義の社会システム(=消費社会)を維持するためには、広告を増やして無理やり需要を創出するしかありません。

広告があふれる中をボーっと生活していれば、自然と消費脳になっていきます。

「自分へのご褒美」なんて誰が言い出したか知りませんが、これも資本家にうまく乗せられているのかもしれません。

②「他人との比較」と消費脳

ヒトと言う動物は、他人との比較でしか自分の幸福度をはかることができません。

従って、他人との差異に敏感で、どんな小さな差異でも気になります。

隣の家と車種は同じでも、エンジンの大きさが500cc違うともう許せません。

ヒトという動物の欲望は、他人との差異を広げること、他人に追い付いて差異を埋めることに収斂します。

そしてその欲望が、資本主義と相性が良いのは言うまでもありません。

他人との比較から生まれる欲望が、消費脳をさらに堅固なものします。

 

 

脱・消費脳のコツは2つ

①仕事は手を抜いてストレスをためない

会社のストレスは、無駄遣いを加速させます。

以下、関連記事から引用します。

買い物依存症の最大の原因としては、ストレスがあります。

ですが、「自分は今、大きなストレスを抱えている。だからそれを忘れるために買い物をする」などというように自覚できているわけではありません。

引用:浪費癖から買い物依存症まで、その原因と治療とは? | 医者と学ぶ「心と体のサプリ」

定年まで10年ともなれば、会社での自分の評価は何をやっても変わりませんし、もうとっくに先は見えています。

特にみじめな役職定年者は、気持ちを込めて仕事をするのはバカバカしいのでやめて、できるだけストレスを感じないように仕事は手を抜いて定年まで過ごしましょう。

ストレスを減らせば、後悔必至のくだらないものを食べたり買ったりする一時しのぎのストレス解消はかなり減らせます。

また、ストレスが減れば暴飲暴食や甘いモノ摂取による幸せホルモン(ドーパミン)欲求もへり、生活習慣も改善されます。

②優越感を感じる趣味で自己肯定感を高める

他人との比較でしか自分の幸福度が分からなかったり、他人との差異に一喜一憂して自信を持ったり失ったりしていては、消費脳からは抜け出せません。

他人との比較は相対的なものであり、いつまでたってもキリがありません。

例えば、Aさんより高価な車を買ったところで、今度はBさんの方が自分より高価な車を所有しています。

この堂々巡りから抜け出すには、優越感が持てる趣味なり特技を持つことが有効です。

何か一つでもよいので、優越感を感じる土俵があれば、これがそのまま自己肯定感につながり、「人は人、自分は自分」という生き方につながっていきます。

定年後の長い人生を考えれば、趣味の1つや2つはいずれにしても必要です。

筆者の場合は、筋トレで鍛え抜いた肉体が自己肯定感の源(みなもと)です。

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定年前から脱・消費脳が必要な理由

定年後は、ほとんどの人が年金と貯蓄で生活することになります。

月々の収入が大幅に減るという現実は、前から分かっていても実際にそうなると心細いものです。

そんな中、定年後は精神的な安心感が必要ですので、以下のリスクは定年前の現役時代に排除しておく必要があります。

①年金の範囲内で日常生活を送れないリスク

②住宅の大規模修繕など住宅関連支出リスク

③資産運用リスク

(注)親の介護リスクは、自分ではどうしようもないので除外します。

定年前に消費脳を脱しておけば、まず①年金の範囲内で日常生活を送れないリスクをクリアできます。

さらに、定年前は子供も独立しているので、脱・消費脳効果で結構お金が貯まります。

その貯まった資金で住宅設備投資を済ませておけば、②住宅関連支出リスクもクリア可能です。

そして、消費脳を脱して老後の資金の心配がなくなれば、金融機関等の口車に乗って大事な老後資金を金融投資などに回してしまうことはありません。

③資産運用リスクもクリアです。

ボケ防止で多少株をやる程度ならよいですが、老後に本気で投資に走ったら大変なことになります。

なお、金融資産に余裕のある方は、思い切って夫婦二人用にダウンサイジングした終の棲家に建て替えるのも賢いお金の使い方です。

貨幣は現物と交換しなければ、ただの「数字」ですので、必要以上に貯め込んだりリスクを冒して増やそうと思わないことが肝要です。

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まとめ

消費脳とは、「消費(浪費)=幸せ」という思考の癖です。

消費脳は、空気の様に当たり前になってしまった「資本主義」という社会システム(消費社会)により量産されます。

もやはや人口増による内需を期待できない先進国の資本家は、毎年右肩上がりの広告費で需要を無理やり喚起し、ヒトの他人への嫉妬や妬みを利用して必要ない消費を促します。

脱・消費脳の2つのコツです。

①仕事は手を抜いてストレスをためない

②優越感を感じる趣味で自己肯定感を高める

定年前から脱・消費脳が必要な理由は、以下の3つのリスクを現役時代のうちに排除する必要があるからです。

①年金の範囲内で日常生活を送れないリスク

②住宅の大規模修繕など住宅関連支出リスク

③資産運用リスク

(注)親の介護リスクは、自分ではどうしようもないので除外します。

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