ながら江雪の人生ノート

現役サラリーマンと定年シニアのお悩み解決

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65歳定年まで2年残して退職した理由|大企業では65歳まで働く必要なし

2021年4月から施行された改正高年齢者雇用安定法は、65歳までの雇用確保義務に加えて、65歳から70歳までの雇用を安定させるための努力義務を求めています。

国の狙いは、健康な高齢者の働き手を増やし、人手不足に対応するとともに、年金などの社会保障の担い手を厚くすることですが、現実はそんな思ったようにはいきません。

深刻な人手不足は介護、物流、小売販売などエッセンシャルワークや中小企業に偏っており、大企業などのホワイトカラーは慢性的な人余り状態です。

従って、ホワイトカラーの多い大企業では、定年延長と引き換えに役職定年制をとる企業がほとんどです。

役職定年制のとは、管理職が所定の年齢(55~60歳が多い)に達した時に、ラインから外れて役職を離れる制度のことで、その悲惨さは「大企業の役職定年制度~実態と限界」に書いた通りです。

日本の大企業はブルシットジョブが多く、ホワイトカラーは慢性的に労働生産性が低いため、「潜在的余剰人員宣告=役職定年」を受けると仕事のやりがいはより一層なくなり、減らされた給料はもらえるものの「蛇の生殺し」状態です。

これまで会社を支えてきたベテラン社員が、こんな屈辱的な状態で65歳まで働くのは耐えがたいはずです。

特に日本の企業は居心地追求組織「共同体」が多く、幹部の好き嫌いで決まる不条理な人事評価やますます強まる同調圧力に苦しめられるなど、会社にしがみついている理由は何もありません。

少しでも早めに退職すれば、組織が嫌いな人は早めの退職がよい5つの理由【経験者が解説】に書いたようなメリットもあります。

 

■この記事を読んで頂きたい人■
・大企業にお勤めのサラリーマンで、10年以内に定年を迎える方

 

■この記事でわかること■
・筆者が65歳定年まで2年残して退職した理由
 

今年(2023年)40年間の大企業でのサラリーマン人生を終えて退職した筆者が、65歳定年まで2年残して退職した理由について解説します。

<自己紹介>

筆者本人(1960年生 2023.11撮影)
筋トレ歴16年 ボクシング歴10年

<筆者略歴>
1984年 東京大学工学部建築学科卒業後、ゼネコンに入社
1988年 インフラ企業に転職
2018年 子会社の不動産会社に転籍
2023年 退職
<資格>
一級建築士(管理建築士)

 

      

 目次

2年残して63歳で退職した理由

脱・消費脳で年金の範囲内で生活できる目途が立った

還暦を迎える数年前から、他人に対して優越感を感じるためや一時的なストレス解消のためにお金を使うことが少しづつ減ってきました。

例えば、無駄にガソリンを使い税金も高い大型車や、必要ないカロリーを摂取する外食にお金を使うことはなくなりました。

定年後は、お金を使わずに工夫すること自体に、日々の楽しさを感じられるようになっています。

その具体的な内容は、定年退職後の生活を豊かにする節約生活術【筆者の節約事例も公開】に書いた通りです。

こぼれ話

年金の範囲内で生活できるかどうか実際に確認する方法

①もらえる年金受給額の確認

「ねんきん定期便」ではよく分かりませんので、最寄りの「街角の年金相談センター」で直接聞いてみることをおすすめします(要予約)。

②生活費の確認

実際に家計簿をつけてみるしかありません。
家計簿アプリはいろいろありますが、カードなどと連動しているものよりは、単純に手入力する「シンプル家計簿 MoneyNote」などがおすすめです。

②定年後の予備費として必要十分な資金を確保した

年金の範囲内で生活できることが確認できれば、予備費は必要以上に貯め込む必要はありません。

2人の子供もとっくに独立しており、子会社に転籍で給料は減りましたが、脱・消費脳でそこそこお金も貯まりました。

 

 

終の棲家が完成した

子会社転籍時に親会社からもらった退職金で終の棲家を新築しました。

夫婦2人ですのでコンパクトな家で充分です。

最新の耐震や断熱性能で安心安全、省エネ住宅です。

内装材は全て自然素材(漆喰、無垢の木など)を使ったので、シックハウス症候群対策が完璧な健康長生き住宅です。

ウッドショックの影響が出るまえに請負契約が出来たのでラッキーでした。

④定年後の暇つぶしの目途が立った

筆者はもともと運動習慣があり、スポーツ以外の趣味もいろいろ経験しているので、特に不安は感じていませんでした。

定年後に備えて個人レッスンを受けていた卓球もそこそこできるようになり、地元の卓球サークルにも加入できました。

現役時代に唯一身に付いた説明資料作成能力を活かして、ブログ運営も始めることにしました。

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⑤会社勤めの我慢も限界に来ていた

ブルシットジョブと無能なジェネラリストが牛耳るホワイト企業体質には、もうとっくにうんざりで愛想が尽きていました。

しかも役職定年で給料2割カットです。

もういい加減バカバカしくてやってられないというのが本音です。

形式的なお芝居仕事で無意味な毎日が過ぎていく居心地追求組織「共同体」とはオサラバすることについて家内の理解も得ました。

まとめ

筆者が定年まで2年残して63歳で退職した理由です。

脱・消費脳で年金の範囲内で生活できる目途が立った

②定年後の予備費として必要十分な資金を確保した

終の棲家が完成した

④定年後の暇つぶしの目途が立った

⑤会社勤めの我慢も限界に来ていた

お金はあればあるほどよいというのは、ある種の認知バイアスです。

使い切れなければ、結局その分の労働時間は全く無駄な人生になります。

使い切れなかったお金を子供に必要以上に残しても、親が思っているほど子供はありがたみが分からず、くだらないものに使ってしまうのが落ちです。

ストレスをためながら働くために人生があるのではなく、定年後の人生を楽しむために働いているのです。

一生アリの人生を生きますか?

それとも定年退職後ぐらいキリギリスになりませんか?

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