ながら江雪の人生ノート

現役サラリーマンと定年シニアのお悩み解決

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終の棲家は一戸建て注文住宅をおすすめする7つの理由【経験者が解説】


「この家、二人には大きすぎる。掃除も大変!」

「この家、ずいぶん前に建てたけど地震がきたら大丈夫?」

「この家、冬寒いから老後は大変。冬は寒くて寝室から出られない😞」

 

「子供も独立したし、この際、建て替えるか!」

「家つくるのに今いくらぐらいかかるんだろう?」

こんな疑問とお悩み解決します。

■この記事を読んで頂きたい人■
大企業にお勤めで10年以内に定年退職を迎える方

 

■この記事でわかること■
①老後の注文住宅を新築するメリット7つ

②注文住宅の新築工事費の目安

②建設資金~2つのアドバイス

 

人生100年時代です。

老後の人生は思ったより長いものです。

子育てを終えた第二の人生こそ理想の家で過ごしたいですね。

 

今年(2023)定年退職を契機に終の棲家」を自己資金で新築した筆者が、終の棲家は一戸建て注文住宅をおすすめする7つの理由について解説します。

<筆者略歴>
1984年 東京大学工学部建築学科卒業後、ゼネコンに入社
1988年 インフラ企業に転職し、主に大規模遊休地の不動産開発に携わる|分譲マンション開発(単独開発の他、大手不動産会社と共同開発)、戸建て分譲地開発(大手ハウスメーカー建築条件付き分譲地)を多数経験
2018年 子会社の不動産会社に転籍
2023年 退職

<資格>
一級建築士(管理建築士)

 

 

 目次

「終の棲家」新築するメリット7つ

①ダウンサイジングした家に住める

子供たちも独立し、これからは夫婦二人だけの生活です。

これからは二人用の小さな家で暮らしましょう。

掃除が楽で、水道光熱費も節約できます。

家の床面積は20~25坪あれば十分でしょう。

そして、自分の生き方にあった家にリセットしましょう。

申し遅れましたが、「終の棲家」はマンションより一戸建てをおすすめします。

※首都圏など大都市ではなく、一般的な地方都市の場合

②耐震性能が心配ない家に住める

今後はマグネチュード8クラスの超大規模地震である東南海大地震が、近い将来発生すると予想されており、耐震等級3は必須です。

③ヒートショックの無い家に住める  

2018年11月に発表された「WHO 住宅と健康に関するガイドライン」で冬の最低室内温度として18℃が勧告されました。

以下に冬のヒートショックなどによる健康被害事例を列挙します。

①高血圧の発症

②夜中のトイレで心筋梗塞や脳梗塞を発症

③浴室内の溺死(死亡者数7,088人(2018))

冬の室温はヒートショックをなくすため、全ての場所で、最低18℃確保は老後の暮らしにとって必須です。 

④省エネで防災に強い家に住める

以下にまとめたように、オール電化+太陽光発電システムであれば省エネと防災に強い家が同時に実現できます

インフラの復旧は過去の震災時のデータからすると「電気⇒水道⇒ガス」の順番

停電時でも太陽光発電システムで電気が使える

エコキュートタンクの水で夫婦2人の5日程度分の生活用水が確保可能

IHヒーターは火災の心配がない

昼間は発電した電気を使い、夜は夜間電力の使用による省エネ

引用元:地震の時のライフライン(電気・ガス・水道)復旧日数まとめ

⑤健康長生き住宅に住める

自然素材で家をつくれば、完璧なシックハウス対策が可能です。

本物の健康長生き住宅が実現できます。

⑥庭のある家に住める

老後の生活には四季の変化が楽しめ、庭いじりで適度に体を動かせる小さな庭が欲しいですね。

山採りの木で雑木の庭をつくれば手入れも簡単です。

⑦夫婦の絆が深まる家に住める

小さなの家にすることで夫婦の会話も増えます。

筆者は会社のストレスもなくなり妻にやさしくなりました。(笑)

■あわせて読みたい■

 

 

新築工事費の目安

2020年時点で上級グレードの工事費坪単価が100万円です(下記引用文とグラフ参照)。

その後、ウッドショックなどによる建設費高騰により最大20%アップしています(筆者ヒアリング情報 2023年現在)。

家の床面20~25坪×工事単価100(2020年単価)×1.2(上昇率)=2400~3000万円

上級グレードの家、床面積20~25坪で、2400~3000万円です

【坪単価推移】

次のグラフ/表はハウスメーカー毎に1棟当たりの平均単価を平均床面積で除することにより算出した坪単価になります。

いかにハウスメーカーの坪単価が高く、いかに近年高額化してきているかが分かるでしょう。

2020年にはハウスメーカー4社の坪単価が100万円を超えました。

引用元:工務店/ハウスメーカーの情報サイト

なお、工事の発注先はハウスメーカーよりスーパー工務店をおすすめします。

建設資金~2つアドバイス

①55歳から消費脳をリセット

終の棲家新築の資金は自己資金が大原則です

退職金は全てをつぎ込まず、一部は将来の予備費として残しておきましょう。

そのためには55歳から無理のない節約生活に入る必要があります。

節約生活といってもケチケチした生活ではなく、現代人の脳に刷り込まれている「消費(浪費)=幸福」という公式を消し去るという意味です。

買ってもすぐ飽きて別のものに買い替えたくなるもの、他人が買ったので自分も欲しくなったものなど、無駄なものは買わない習慣を身につけると言うことです。

そろそろ子供も独り立ちしてお金がかからなくなる時期ですから、結構お金が貯まります。

また、これにより年金だけでも老後は十分暮らせる生活習慣も身につきます。

蓄えを取り崩すことなく年金の範囲内での生活を基本にすることは、老後の精神の安定につながります。

②「やらないこと」をはっきりさせる

萩原博子著「年金だけでも暮らせます」から以下引用します。

定年後に破綻する人の特徴として、「ムダなことを」をやっている(ムダな出費が多い)ことが挙げられます。

大事なのは、やるべきことを決めること。そしてそのためには、やらないことを明確にすることが大切です。

終の棲家を自己資金で建てるのなら、「やらないこと」を夫婦ではっきりさせておきましょう。

筆者の場合は、次の3つは「やらないこと」にしました。

①投資

②高級車の購入

③高額な海外旅行

筆者の場合はこの3つより終の棲家の新築が価値があると判断したわけです。

まとめ

この記事をまとめます。

終の棲家を新築する7つメリットです。

①ダウンサイジングした家に住める

②耐震性能が心配ない家に住める

③ヒートショックの無い家に住める  

④省エネで防災に強い家に住める

⑤健康長生き住宅に住める

⑥庭のある家に住める

⑦夫婦の絆が深まる家に住める

新築工事費の目安です。

上級グレードの家、床面積20~25坪で、2400~3000万円(2023年現在)

建設資金2つのアドバイスです。

①55歳から消費脳をリセット

②「やらないこと」をはっきりさせる

あまり将来を心配し過ぎて貯め込み過ぎるのもどうでしょうか?

「日本の老人は死ぬ時が一番金持ち」という話も聞きます。

泉谷閑示著「仕事なんか生きがいにするな」から引用してこの記事を締めくくります。

「今をいきること」を犠牲にして、その分何かを貯め込んで将来うまいことやってやろうといった卑しい「頭」の発想は、われわれの将来が未知であることの不安にうまくつけ込み、数々の金融商品等を生み出しました。

(中略)

「今を生きること」をないがしろにしてまで将来に備えるのは、本末転倒以外の何物でもありありません。

引用文献:萩原博子著「年金だけでも暮らせます」

引用文献:泉谷閑示著「仕事なんか生きがいにするな」