ながら江雪の人生ノート

現役サラリーマンと定年シニアのお悩み解決

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定年後を黄金人生にするために筆者が50代から実践したこと5選

就職は転職すれば何度でも経験できますが、定年は誰もが初体験です。

定年後の人生に不安を感じる人も多く、定年後の人生に関するハウツー本も多く出回っています。

しかし、どの本を読んでみても、読み物としては面白くても実際に役に立つ本はありません。

定年後の人生をどう生きたら幸せなのかは、個々人の問題であり、一般化できないからです。

自分自身で考えて、自分だけの答えを見つけるしかありません。

この記事では、筆者が経験した定年後の人生の迎え方をご紹介します。

是非、ご自身の回答を見つけるための参考にしてください。
 

■この記事を読んで頂きたい人■
大企業などにお勤めの比較的恵まれた50代サラリーマン
 
 
■この記事でわかること■
①筆者にとって黄金人生とは?

②定年後を黄金人生にするために筆者が50代から実践したこと5選

③なぜ50代から実践するのか?
 

40代の終わりから少しづつ定年に向けて準備してきた筆者が、定年後を黄金人生にするために筆者が50代から実践したこと5選について解説します。

<自己紹介>

筆者本人(1960年生 2023.11撮影)
筋トレ歴17年 ボクシング歴11年

<筆者略歴>
1984年 東京大学工学部建築学科卒業後、ゼネコンに入社
1988年 インフラ企業に転職
2018年 子会社の不動産会社に転籍
2023年 退職

 

      

 目次

筆者にとって黄金人生とは?

筆者にとって黄金人生とは、①健康、②お金、③毎日やることや行くところの心配が要らないことに加えて、以下の2つの心の状態で過ごすことです。

④何ものにも縛られない「完全な自由」

⑤必要以上の欲から解放された「心の平穏」

以下、筆者独自の視点で順に解説します。

なお、黄金人生を送るための条件として、親の介護や子供に関する問題などは、この記事の対象外とさせて頂きます。

①健康

筆者にとって、黄金人生を送るための健康とは、「見た目」の良さを維持することが目的です。

定年後は、名刺ではなく「見た目」が「私はこういう人です」と伝えてくれます。

現役時代のタテ社会と違い、定年後のヨコ社会は過去の肩書や学歴ではなく、「今ここ」の「見た目」がものを言います。

体形や清潔感、ファッションなど「見た目」を気にすれば、適度な運動やヘルシーな食生活に関心が向いて、心身ともに健康体になっていきます。

しかし、過度な「健康第一」は禁物です。

健康管理のやり過ぎは、かえってストレスになるからです。

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②お金

筆者にとって、黄金人生を送るために必要なお金は、贅沢しなければやっていけるだけの金額で十分です。

ですから、金融機関などがしきりに勧める投資には全く興味がありません。

使い道が決まっていないお金を増やすために、元本割れのリスクを冒すことほど馬鹿げたことはありません。

筆者にとって、お金は増やすことより賢く使うことに意味があります。

そもそもお金というものは、使わなければ単に頭の中の数字に過ぎず、現物と交換することによって本当の価値が決まるからです。

将来ではなく「今ここ」に目を向けて、今を楽しむために賢くお金を使う人生が黄金人生です。

どんどん人生が少なくなっていくにもかかわらず、逆に不安が増してお金を貯め込んで、死んだ時に一番金持ちなっているという笑うに笑えない悲劇も珍しくありません。

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③毎日やることや行くところ

筆者にとって居場所の基本は、自宅です。

自宅で、ブログを書いたり、読書、音楽鑑賞、ユーチューブ動画や映画観賞、庭いじり、料理などをして過ごします。

たっぷり時間をかけての晩酌と夕食は、毎日の楽しみな日課です。

このように筆者にとっては、人間関係に過度な期待をせず一人で生きることが黄金人生の基本方針です。

スポーツクラブ通いや地域の卓球サークルなど外の居場所でも楽しんでいますが、筆者にとって人とのつながりは、その場だけの浅いもので十分です。

筆者は、深入りするとうっとうしい人間関係より、自然に接することを大切にしています。

清流長良川での川遊びは、筆者にとって大切な暇つぶしです。

④何ものにも縛られない「完全な自由」

定年退職で、やっと会社組織という共同体から解放され、「完全な自由」を手に入れることができました。

何か新しい居場所が見つかったとしても、不自由な共同体は絶対ごめんです。

また、組織の不自由から解放されるために一人起業家に転身する人もいますが、起業すると今度はクライアントに縛られます。

嫌な上司はいませんが、フルコミッションで稼ぐためにはどんなクライアントとも付き合う必要があるからです。

起業家に転身して自由を享受するには、クライアントを選べるほど成功して有名になる必要がありますが、その前に潰れるのが落ちです。

⑤必要以上の欲から解放された「心の平穏」

株の値動きやSNSなどのコロコロ変わる他人の評価に一喜一憂する人生もごめんです。

物質的な豊かさや人間関係など自分の外の世界に期待したり依存しても、幸福感は長続きしません。

自分の外の世界は無常、すなわちコロコロ変わるからです。

筆者にとって、外の世界にあるものではなく、自分の内にある「心の平穏」を保つことが、定年後の黄金人生の柱です。

 

 

定年後を黄金人生にするために筆者が50代から実践したこと5選

①会社とは精神的に決別する

筆者48歳の時、これまでの自身のキャリアを全く無視した不条理な異動がありました。

これによって、サラリーマンとしての先が完全に見えて出世競争から降りた筆者は、社員奴隷化システムの呪縛からも解放されて以下のように決意しました。

今後は、会社のためではなく、自分自身のために能力を活用し、定年後の生活に備える

そして、これ以降は、「静かな退職」状態で勤務を続けました。

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②筋トレで見た目の良い肉体を目指す

先ず始めたのは、この前年にたまたま始めた筋トレに本腰を入れることでした。

会社という限られた社会でしか通用しない肩書より、より普遍的な「見た目の良い肉体」に自己肯定感を見出すようになりました。

出世競争から降りた筆者は、忖度は必要最小限にとどめてストレスをできるだけ避けました。

これによって、浮き輪肉の根本原因となるコルチゾールの分泌を抑えることが可能となり、肉体改造も順調に進みました。

それ以降、筋トレは今でも続けており、「見た目の良い肉体」は定年後の黄金人生を支える大きな柱になっています。

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③「脱・消費脳」で貯蓄を増やす

消費脳とは、「消費(浪費)=幸せ」という脳神経回路が強固に出来上がってしまっている脳(思考の癖)のことです。

消費脳は、会社のストレスと相性がよく、ストレスが増えれば消費脳は活性化して無駄遣いが増えます。

出世競争から降りたことによりストレスが減り、無駄遣いも減って順調に貯蓄が増えました。

具体的には、自己満足に過ぎない高級車の購入、余分なカロリーを摂取してしまう外食、観光客価格でぼったくられる旅行などの無駄遣いが無くなりました。

この「脱・消費脳」の取組みは、定年前に貯蓄を増やす効果だけではなく、定年後に年金だけで生活することを可能にするというより有益な効果もあります。

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④居心地の良い終の棲家をつくる

「脱・消費脳」の取組みで貯まったお金は、終の棲家の新築に回しました。

前述の通り、筆者にとって定年後の居場所は、自宅が基本です。

自宅の居心地の良さを高めることが、もっとも賢いお金の使い方であると筆者は判断しました。

「脱・消費脳」への取り組みにより、年金だけで生活する目途がついた筆者は、貯金を必要最小限にとどめ、残りの資金をすべて理想の終の棲家を建てるために充てました。

お金は使わなければただの数字(頭の中の観念)です。

「今ここ」で快適に生きるために、お金を自分にとって価値のある現物と早めに交換した方が賢明です。

やって来るかどうか分からない未来のために、お金を必要以上に残しておくことほど愚かなことはありません。

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⑤得意を活かして趣味を増やす

前述のように、「今後は、会社のためではなく、自分自身のために能力を活用し、定年後の生活に備える」と決意した筆者は、50代からいろいろな趣味に挑戦しました。

筋トレで鍛えた体を活かせるボクシング卓球、スタンドアップ・パドルボート(SUP)、スポーツクラブの各種スタジオプログラム

文科系では、陶芸、木工。

自然と遊ぶ、ロックバランシング、SUP(再掲)やソロキャンプ。

現在はお休みしている趣味もありますが、定年前に一度経験しておけば、定年後またいつでも再開可能です。

定年後の黄金人生は、趣味の引き出しができるだけ多い方がより輝きを増します。

 

 

なぜ50代から実践するのか?

大企業の大きな組織で一歯車として会社にぶら下がり、自己家畜化して生きてきた人にとって、定年後の人生ほど恐ろしいものはありません。

定年退職すると、仕事だけでなく、会社での人間関係や組織内での役割、責任も全て失うからです。

会社を中心に生活してきた人ほど、このギャップの大きさに戸惑い、定年後の生きがいや居場所を見つけることができず、深い孤独感や社会との断絶感に苦しんでいます。

定年は、誰しもが初体験です。

しっかり準備して臨まないと、自分の裁量で自由に使える膨大な時間が、「黄金人生」どころか、むしろ大きな苦痛になってしまいます。

そして、その準備で一番大切なことは、以下のように定年後のマインドセットを変更することです。

・会社の奴隷としての安心感をある日突然失い、すべて自分で決めなけれなばならない自由という恐怖と向き合っていかなければならない

・会社から解放されて本当に清々(せいせい)して、自由を心から喜ぶ

このように、定年後のマインセットを180度変更するには、それなりの決意と時間が必要です。

 

 

まとめ

筆者にとって黄金人生とは?

①健康、②お金、③毎日やることや行くところの心配が要らないことに加えて、以下の2つの心の状態で過ごすこと

④何ものにも縛られない「完全な自由」

⑤必要以上の欲から解放された「心の平穏」

定年後を黄金人生にするために筆者が50代から実践したこと5選

①会社とは精神的に決別する

②筋トレで見た目の良い肉体を目指す

③「脱・消費脳」で貯蓄を増やす

④居心地の良い終の棲家をつくる

⑤得意を活かして趣味を増やす

なぜ50代から実践するのか?

以下のように、定年後のマインセットを180度変更するには、それなりの決意と時間が必要だから。

・会社の奴隷としての安心感をある日突然失い、すべて自分で決めなけれなばならない自由という恐怖と向き合っていかなければならない

・会社から解放されて本当に清々(せいせい)して、自由を心から喜ぶ