「定年本、何を読んでもつまらない」
「定年本、何を読んでも参考にならない」
「定年本、何を読んでも不安が無くならない」
こんなお悩み解決します。
40年間のサラリーマン人生を終えて今年(2023年)退職した筆者が、読んで気が楽になるおすすめ定年本『定年バカ』の魅力について解説します。
<自己紹介>
筆者本人(1960年生 2023.11撮影)
筋トレ歴16年 ボクシング歴10年
<筆者略歴>
1984年 東京大学工学部建築学科卒業後、ゼネコンに入社
1988年 インフラ企業に転職
2018年 子会社の不動産会社に転籍
2023年 退職
目次
読んで気が楽になるおすすめ定年本『定年バカ』4つの魅力
①よくある定年本と違い主張が自然体
よくある定年本は、以下のような特徴があります。
①都合のいい実例やいい加減な試算値を一般化して、定年後の不安を煽る
②恵まれた人などの特異な実例を持ち出して、解決の希望を示す
③その解決策を一般化し「○○しなさい」と上から目線で、説教する
以上のような出版社や著者などの商業主義が目に付く定年本とは一線を画すのがご紹介する『定年バカ』です。
この本は、他の定年本とは異なり、定年後の生き方を指南するハウツー本ではありません。
むしろ、そういったハウツーは役に立たないと断言しています。
なぜなら、定年者の状況は一人ひとり当然違うからです。
「ああすれば、こうなる」なんて単純なものではありません。
著者の主張は、自然体で共感を覚えます。
②世のあまたの空疎な定年本をこき下ろす痛快さ
ブログ記事にしてもユーチューブ動画にしても儲け主義が露骨で、玉石混交ならぬほとんどが石です。
定年本も同じです。
読者のことより自分の儲けが優先で、とにかく本を手に取ってもらうことが何より大事なのです。
自分の経験のないことを一次ソース*1やAIを使って書いた、内容の薄いいかがでしたかブログのような定年本には騙されないようにしましょう
その点この『定年バカ』は違います。
著者の勢古浩爾氏いわく「わたしは自分がしないのに、みなさんやりましょうとはいわない。」(手前味噌で恐縮ですか、筆者のブログ記事も全て自身の体験に基づいています。)
他のいい加減な定年本を徹底的にこき下ろす内容に、共感や快感を覚えます。
この本を読んで、「その通り!」と声を上げる定年者はきっと多いでしょう。
③平凡な定年退職者目線の納得感
48冊(Wikipediaより)もの本を世に出している著者の勢古氏は決して平凡な定年退職とは言えませんが、なぜかこの定年本は読者サイドの平凡な定年退職の目線で書かれています。
他の定年本のこき下ろし方にも読書目線の気持ちがこもっています。
多くの評論家や精神科医などが定年後の生き方について書籍を出版していますが、彼らは自分の仕事がある現役ですから、一般的な参考にはなりません。
しかし、この本は趣味や特技が特にないごく普通のサラリーマンの老後の生き方を教えてくれる貴重な一冊となっています。
④定年関連本39冊の書評としても楽しめる
『定年バカ』は、定年関連本39冊のほとんどをこき下ろしながら持論を展開しています。
そのため、この39冊の書評としても楽しめます。
巻末には、「本書で紹介した『定年関連本』評価一覧」が掲載されていて便利です。
まとめ
読んで気が楽になるおすすめ定年本『定年バカ』の4つの魅力です。
①よくある定年本と違い主張が自然体
②世のあまたの空疎な定年本をこき下ろす痛快さ
③平凡な定年退職者目線の納得感
④定年関連本39冊の書評としても楽しめる
*1:一次ソース(情報)とは、自身が直接体験、または調査や実験をすることで得られた情報のこと