
65歳定年より2年早い63歳で会社とオサラバしてから早いもので2年が経ちました。
この記事では、この2年間で新たに経験したことを振り返り、整理して総括してみたいと思います。
②2年間の総括
<自己紹介>

筆者本人(1960年生)
出世競争は早めに降りて体づくりに励む
筋トレ歴18年 ボクシング歴12年
<筆者略歴>
1984年 東京大学工学部建築学科卒業後、ゼネコンに入社
1988年 インフラ企業に転職
2018年 子会社の不動産会社に転籍
2923年 退職
目次
65歳定年より2年早く退職して新しく経験できたこと
筆者は、役職定年のような処遇でストレス満載の状況を我慢しながら、使う当てのない貯蓄を増やす代わりに、2年早くストレスフリーになることを選択しました。
衝動的に2年早めに退職したわけではなく、50代からそれなりに準備をしてきました。
例えば、終の棲家の新築、年金の範囲内で暮らすために必要な脱・消費脳への頭の切り替え、健康のためだけではなく退職後の居場所づくりのための運動習慣などです。
以上のような50代からの退職に向けた準備については、他の記事で詳しく取り上げているので、ここではこれ以上触れないことにします。
それでは、思いつくままに、65歳定年より2年早く退職して、新しく経験できたことを振り返ってみます。
日が沈む前からの晩酌
日が沈む前から晩酌を楽しむのは、現役時代からの憧れでした。
週6日、午後4時ごろから欠かさず飲んでいます。
残りの1日も夜の卓球サークルから帰ってから飲んでいるので、毎日飲んでいることになります。
週に一日は休肝日をとるなんて野暮なことはしません。
健康診断や人間ドックも、この10年ほど受けていません。
健康を心配しながら飲んでいたら、酒の味が落ちます。
おそらく死ぬまでやめられません。
参考:定年後の健康管理がストレスに!残る人生をストレス無く生きるには?
卓球サークル活動
筆者は50代後半からコーチとマンツーマンの個人レッスンで卓球を習い始めました。
費用はそれなりにかかりますが、基礎をしっかりとプロに習わないと挫折することはゴルフで経験済みです。
どんなスポーツでも共通して言えることですが、初心者のうちに正しいフォームを身につけることが、その後の上達に大きく影響します。
また、サークルに入るには、ある程度の実力が求められます。
50代から準備していたおかげで、地元の卓球サークルにもすんなり溶け込めて、良い居場所になっています。
ダンスを通じてのご婦人方との交流
ダンスと言っても社交ダンスではなく、スポーツクラブのダンスフィットネスです。
スポーツクラブのダンスフィットネスは現役時代にも経験はありますが、平日のクラスは未経験でした。
退職して初めて、平日のクラスが子育てを終えて暇になった主婦層であふれていることを知りました。
毎週同じ曜日と時間に同じメンバーが顔を合わせていると、自然と交流が生まれてきます。
現役時代には、社内の女性やホステス以外の利害関係のない一般の女性と話す機会がなかったので、これは新鮮な体験です。
ただし、無理に話しかけると嫌がられる可能性もあるので注意が必要です。※1
※1 インストラクターの女性は、ある種の利害関係がある相手なので、比較的話しやすいです。ただし、利害関係を当てにし過ぎるとセクハラになります。
そのあたりのタイミングを見極めることも、ボケ防止に役立ちそうです。
参考:定年後の暇つぶしはダンス・フィットネスが最高な6つの理由とは?
ブログ運営
この2年間で279記事を書きました。
ブログ運営の目的は、暇つぶしとボケ防止、そして筆者の経験が少しでも誰かの役に立つことです。
ブログによる小遣い稼ぎも少しは期待しましたが、無名の一般人ではとても無理なことがこの2年でよく分かりました。※2
※2 特にAIの要約機能が登場して以降、わざわざウェブサイトを訪れる人は大幅に減少しました。無名の一般人がブログで稼ぐ時代は、完全に終わりました。
参考:シニアのブログの始め方|Googleアドセンスに合格するまでの経験談
自治会長
現役時代は自治会長なんて面倒なので逃げ回っていましたが、退職して暇なので引き受けてみました。
煩わしいこともありますが、現役時代の仕事に比べたら大したことはありませんし、多少の煩わしさもボケ防止効果があるでしょう。
自治会長になったことで、地域の知り合いが増えたのも大きなメリットです。
参考:【自治会長のリアル】自治会長の選出方法と仕事とは?【経験者が解説】
国勢調査員
国勢調査員とは、日本で5年に一度実施される「国勢調査」において、調査票の配布や回収などを担当する人(非常勤の国家公務員)のことです。
活動はおおよそ2か月間で、説明会への出席から始まり、担当区域の居住者の確認、調査書類の配布、調査票未提出世帯への催促と回収までが一連の流れです。
報酬はありますが、定年退職者のように暇な人でないと結構大変な仕事です。
そのため調査員のなり手が少なく、過去に経験のある人や地域の自治会長が担当させられることになります。
調査書類の配布は、ポスティングではなく基本的に対面で行うため手間がかかりますが、高齢化社会や中高年の引きこもりといった社会問題の実態(詳細は控えます)を垣間見ることができ、それはそれで興味深いものがあります。
2年間の総括(まとめ)
「63歳からじゃなくても、65歳からだって経験できるじゃないか。」という考え方もあるでしょう。
しかし、筆者にとって、63歳からの経験と65歳からの経験は同一ではありません。
これは、63歳からの2年間をどう生きるかという問題だからです。
この2年間は、意に沿わない仕事をさせられて使い道のない貯蓄を増やすよりも、筆者にとってははるかに充実した人生でした。
参考:65歳定年まで2年残して退職した理由|大企業では65歳まで働く必要なし