「俺もとうとう50代だ」
「このまま枯れていくのは、ごめんだね!」
「これから花開くには?」
こんなお悩み解決します。
※JTCとはJapanese Traditional Companyの略で、古い体質の日本の伝統的な大企業を揶揄するネットスラング
②50代から花開く人と枯れる人の違いとは?
③50代から転職する人は枯れてしまう理由とは?
大企業(JTC)で50代から花開くことを目指した筆者が、大企業(JTC)の会社員|50代から花開く人と枯れる人の違いについて解説します。
<自己紹介>
筆者本人(1960年生 2023.11撮影)
筋トレ歴17年 ボクシング歴11年
<筆者略歴>
1984年 東京大学工学部建築学科卒業後、ゼネコンに入社
1988年 インフラ企業に転職
2018年 子会社の不動産会社に転籍
2023年 退職
目次
50代から花開くとは?
大企業(JTC)の会社員にとって、「50代から花開く」とは、社会的に高い地位を得る、例えば出世競争に勝ち残って役員になり高い報酬を得ることではありません。
「50代から花開く」とは、サラリーマンとしての先が見えた50代こそ、会社優先から自分優先に切り替えて生きることを意味します。
日本独特のメンバーシップ型雇用という社員奴隷化システムのマインドコントロールから解き放たれ、ストレスやプレッシャーに縛られることなく、人生を自分の為に生きることを意味しています。
多くの人は、個人を犠牲にする組織のルールを優先しても「これが自分の人生だ」と考えているかもしれませんが、それは誤解です。
大企業(JTC)勤務で得られる安定・安心と引き換えに、人生の主導権を会社に委ねると自己家畜化することになり、定年後は孤独と不安にさいなまれます。
50代からは早めに「静かな退職」を選択して、それによって得られる時間と精神的余裕を会社以外の居場所見つけと定年後に向けた自己投資に使いましょう。
大企業(JTC)の多くの50代が経験することになる役職定年も、50代から花開くために「静かな退職」を始める絶好の機会なのです。
この50代からの意識改革は、第二の人生にソフトランディング(定年後の孤独や不安を回避)するための大きな助けになります。
出世競争に勝ち残った人は本当に幸せでしょうか?
人生最後の時を過ごす患者たちの緩和ケアに携わり、たくさんの人を看取ったオーストラリアのブロニー・ウエアさんは、著書「死ぬ瞬間の5つの後悔」で死を間近に控えた人々が口にした後悔の中で多かった5つの事例を挙げています。
1.他人が自分に期待する人生ではなく、自分自身に正直な人生を生きる勇気があればよかった
2.あれほど働かなければよかった
3.自分の気持ちを率直に表現するだけの勇気があればよかった
4.もっと友達づきあいをしておくべきだった
5.もっと幸せな人生を送ればよかった
出世競争に勝ち残るには、会社権力への忠誠心と忖度やライバルへの嫉妬心から生じるプレッシャーとストレスに耐え続ける必要があります。
会社で自分らしく生きていたら絶対に出世はできません。
出世した人たちは、死ぬ瞬間に後悔することでしょう。
50代から花開く人と枯れる人の違いとは?
50代から花開く人と枯れる人の違いを表にまとめました(下の比較表 参照)。
以下、順に解説します。
50代から花開く人、すなわち自分優先で生きる人は、出世欲はありません。
そのおかげで、人生を会社優先に導く「会社への忠誠心」から解放されています。
同質化した人材が集まっている大企業(JTC)は、同調圧力が強い共同体であり、また、様々な身分制度が存在する封建的なタテ社会でもあります。
50代から花開く人にとって、このような会社は生きずらい世界なので、会社以外に居場所を見つけて、新しい趣味も始めています。
会社以外の居場所は、肩書(身分)ではなく、生身(なまみ)の相互理解が必要なヨコ社会です。
ヨコ社会は、肩書よりも見た目(体型、ファッション、清潔感などカッコよさ)が大切になります。
なぜならば、見た目とは、「私はこのような人間ですので、どうぞよろしくお願いします。」というメッセージ(ヨコ社会の名刺)であり、コミュニケーション能力の重要な要素だからです。
カッコよさを追及するシニアは健康でボケない?
カッコよさを追及するシニアは、外出が好きで、人との接触も多くなるため、前頭葉への刺激も増えます。
家に引きこもっているシニアより、健康でボケないのは当然ですね。
【関連記事:人生を前向きに楽しむ為にシニアが「見た目」を若く保つ7つの生活習慣】
【関連記事:筋トレ経験の長い人が若々しい3つの理由】
50代から転職する人は枯れてしまう理由とは?
最後に大切なことを付け加えておきます。
転職を当てにして、50代で大企業(JTC)を辞めると路頭に迷います
なぜなら、以下の理由により50代の転職は大変難しいからです。
①50代のサラリーマンはどこの会社でも余っている
②定年まで残り少ない人をわざわざ採用しない
③転職エージェントから相手にされない
詳しくは、【関連記事:50代転職は厳しい理由|転職は絶対やめた方がよい人と可能性がある人】をご覧ください。
大変危険ですので、間違っても、転職を当てにして早期退職制度に手を上げてはいけません。
転職に必要なのは、今までの実績ではなく、これからどんなん実績で転職先に貢献できるかです。
ところが、大企業(JTC)の管理職を含めた社員には、市場価値のあるスキルは身に付いていません。
理由は、以下です。
①トップが「すごろく上がりのサラリーマン社長」なので、リスクを取って企業成長を目指さないため(任期中、大過なく過ごすのみ)、そもそも人を成長させるようなまともな仕事が大企業(JTC)には存在しない
②メンバーシップ型雇用によって、個人のキャリアプランの主導権は会社に握られているため、会社都合で仕事がコロコロ変わって専門スキルが身に付かない
③組織で仕事を進めるため個人に裁量権が無く、組織の歯車としてのスキルしか身に付いていない
④大企業(JTC)のコスト意識は低いため、すぐ外注に頼り、スキルが個人に身に付かない
また、中小企業なら転職できるだろうと思ったら大間違いです。
中小企業には、大企業(JTC)のような組織力や資金力、信用力やブランド力がありません。
中小企業で通用するスキルの無さがすぐに露呈して、無能のレッテルを貼られて浮いてしまうのが落ちです。
50代になったら、大企業(JTC)を絶対辞めないのが賢い選択です。
まとめ
✔50代から花開くとは?
サラリーマンとしての先が見えた50代こそ、会社優先から自分優先に切り替えて生きること
✔50代から花開く人と枯れる人の違いとは?
【50代から花開く人】
・出世欲が無く、従って会社への忠誠心も無い
・会社組織(共同体、タテ社会)に抵抗感があるので、会社以外に居場所があり、50代からでも新しい趣味を始めている
・ヨコ社会に抵抗がなく、肩書より見た目を重視する
【50代から枯れる人】
・50代から花開く人と全く真逆な人
✔50代から転職する人は枯れてしまう理由とは?
50代の転職は大変難しいため、転職を当てにして、50代で大企業(JTC)を辞めると路頭に迷うことになるため